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蒼き夢の果てに
第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第12話 朝食風景
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、俺の様子を見ていたタバサが一言、

「貴方はわたしの使用人ではない」

 ……と短く告げて来た。普段通りの抑揚の少ない話し方で。
 但し、苛立ちや不快感を表した言葉ではないように感じますね。確かに、俺の事を使い魔扱いにする事さえ、彼女に取っては躊躇う事みたいですから、この台詞はそう不思議な内容では有りませんか。

 これは、最初にルイズと才人の契約前に彼らに話した内容が、ルイズに対してでは無くて、タバサの方の心に大きく残って仕舞ったと言う事だと思いますね。

 それに、そのタバサの台詞から推測すると、女性をエスコートする際の基本的な作法は、未だ確立されていない時代と言う事なのでしょう。俺の行動を、使用人の行動と取ったと言う事なのですから。

「いや、これは、俺の住んで居た世界に於ける、こう言う場に置ける男性が女性をエスコートする際の基本的な行動パターンや。せやから、別に、使用人としてタバサの世話をしている訳ではない」

 最初に、俺の行動の理由の説明を行って置く。一応、西洋だからと言って、こう言うエスコートの際の基本が確立されていないのならば、俺の行動は単に不審な行動と言うだけですから。
 ……本当に、異文化との交流は難しいです。

「もっとも、ここは魔法学院で有って公の場と言う訳でもないから、以後、必要ないと言うのなら止める。
 せやけど、俺は使い魔でタバサは主人で有るんやから、ある程度の威厳を以て対応して置かないと、他の生徒達の目が有る事も知って置いた方が良いと思うんやけどね」

 そして、本題の方の理由をそう続けた。

 そう。昨日のキュルケの対応は、俺を試していた行為だと推測出来るからあまり参考にはならないのですが、おそらく貴族の中には特権階級意識に固まった存在も居るはずです。そんな連中に、使い魔風情に過ぎない俺を対等の存在のように扱っている姿を見せると、以後、タバサへの対応が悪くなる可能性も有ります。

 まして、正面から俺に対してチョッカイを掛けて来るほど、自らに自信が有る人間は早々いないはずです。そして、こんな場合には、タバサの方がハブられるターゲットに成る可能性が有ると思いますから。
 流石に、それは、避けなければならないでしょう。

「他人の目など気にする必要はない」

 しかし、ずっと変わる事のないタバサの態度及び口調で、俺の言葉を簡単に否定して仕舞った。

 成るほど、この()はあまり他人の目と言うモノを気にしないと言う事ですか。
 しかし、それならば余計に、あまり目立ち過ぎるのも問題が有ると思うのですが。
 それでなくても、容姿的には目立つ容姿をしています。確かに、15歳と言う年齢から考えると少し身長やその他は不足気味かも知れないけど、容貌に関してはかなりのレベル
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