第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第12話 朝食風景
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の少ない口調でそう聞いて来るタバサ。
但し、口調とは裏腹に、かなり興味を持っているのは確かだと思いますね。
そう言う雰囲気を発していますから。
「そう思って貰っても間違いではない。俺の暮らしていた国は、あの世界でもトップの食道楽の国やからな。
それに、もし、タバサが望むのなら、食事に関しては俺が準備をしても構わないで」
……と言うか、この世界の食事のレベルによっては、是非とも俺に準備させて欲しいのです。
少なくとも、食材はお金さえ出せば手に入るはずですし、調理器具はハルファスに調達して貰えば良い。料理に関しては、式神にあらゆる知識の伝授と言う職能を持ったダンダリオンが居ます。本職の方の諜報関係の知識とは違うのですが、料理に関する知識の伝授ぐらいなら訳はない。
まして、タオの修業の中には師匠の食事の準備も含まれます。これは、丹の作成方法を学ぶ前の入門編とも言うべき修行なので、基本的な料理なら俺にも作る事が出来ます。
但し、未だ、丹についてはそこまで。未だにそんなモン……つまり仙丹などを作る事が出来るレベルに、俺は到達してはいません。
しかし、タバサは俺の顔をじっと見つめてから
「貴方はわたしの使い魔であって、使用人ではない」
……と、答えました。
これは、まぁ、使用人としてよりも、俺の能力は戦闘時のパートナーとして優秀だから、そちらの方に力を入れて欲しいと言う意味だと思いますね。
成るほど、この言葉は、相棒としてなら喜ぶべき返事なのでしょうけど、この世界で生活して行く現代日本出身の武神忍としては、どうなるのでしょうか。
才人の時は、使用人扱いよりも侍に成れと言いましたけど、俺の方は、使い魔兼使用人の方が良いような気もするのですが……。
主に、食事に関しては、なのですが……。
☆★☆★☆
それで、トリステイン魔法学院の食堂は、学園の敷地内で一番背の高い真ん中の塔の中に有ります。
但し、俺の意見を言わせて貰うのならば、別館のような場所の方が食堂を作るのは良いような気もするのですが……。
その理由については、魔法学院と言うぐらいですから、ここの役割は魔法の勉強をするトコロ。ならば、本棟のような学業の中心となるべき場所ではなく、裏側の方に食堂のような学院生徒達の生活に関わる場所を持って行く方が、俺としては正しい配置のような気もするのですが。
ただ、全校生徒を一堂に集めて食事を行うには広いスペースが必要だったから、この場所に配置された可能性も有るのかな。
それに、ここは、見た目の通り、城としての機能も有した場所の可能性も有りますか。
そう。有事の際には、それなりの戦力を配置する中世のヨーロッパのお城。
もしも、そう
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