第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第12話 朝食風景
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ったはずですから。
それに、少なくとも、乱に対する準備を怠らなければ問題はないでしょう。
さてと、そうしたら最後は……。
手持ちの宝石類を確認しながら、未だ続く宴会中の式神達に対して、
「今日から、宝石の方に居を移して貰いたいんやけど、了承して貰えるかいな?」
……と告げたのでした。
☆★☆★☆
そして、朝食の時間。尚、朝食は女子寮が有る棟とは別の建物に有るらしいので、朝の身支度を行い、タバサの部屋を出る俺と蒼き御主人様。
尚、それぞれ、契約済みの式神達のお家(封印済みの宝石)を身に付ける事を忘れずに。
「それで、朝食に関してなんやけど……。
俺は、基本的に朝は軽い目の食事の方が良いんやけど、どう言う雰囲気の食事となるのでしょうか?」
タバサの部屋から出た先に有る最初の階段を、彼女の歩調に合わせ、ゆっくりと下って行きながらそう聞く俺。もっとも、一段分だけ彼女よりは先に立って歩いていますが。
ただ、食事に対しては過度の期待は出来ないとは思いますけど、その内容によっては、昼食からは自炊を検討する必要が出て来ますからね。
俺の顔を少し見つめた後に、
「朝食はしっかり取って置くべき」
……と、至極もっともな意見を口にするタバサ。
確かに、健康の為にはそれが一番良い。しかし、低血圧の俺からすると、朝は少し辛い。
今は非常事態継続中なのでしっかりしているけど、基本的に朝の俺はダメ人間ですから。
「それに、この国にはおそらく無いと思うんやけど、米と言う作物が俺の住んで居た国では主食と成るんや。
ほら、昨夜、食べたお弁当に入っていたあの白い食べ物。あれがお米と言うモンや」
それに、俺の知識通りなら、十字軍の時代にはジャガイモは未だ有りません。トマト、トウモロコシもないはずです。貴族が集まっている魔法学院ですから、小麦粉を使ったパンが有る可能性は有りますけど、俺が食べられるレベルの柔らかいパンが有る可能性はほとんど有りません。
確かヨーロッパの人口は、大航海時代の時に南米より持ち込まれたジャガイモによって増えたと記憶しています。もし、現在、この国にジャガイモやトウモロコシが無いのなら、この国の人口自体がかなり少なく、農作物の生産量も多くはないはずだと思いますね。
もっとも、大して自信のある記憶では有りませんし、平行世界であるこの世界に、地球の歴史がそのまま当てはまるかどうかは判らないのですが。
ちなみにお米に関しては、イタリアとスペインなら少量生産している可能性も有るかな。パエリアやリゾットの起源は中世まで遡る事が可能だったと思いますから。
「貴方の住んで居た国では、昨夜食べた食べ物が普通の食事なの?」
普段通り、抑揚
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