マジで夜に舞う姫たちと騎士2
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が、誰一人としてそれを否定しない。
「……マジで?」
「これは機密事項となっているから他言無用だがな。相手は知っているだけ得をする。私自身、よく死んでないなと思えるほどだ。それにお前はあの女と風宮の関係を誤解しただろう? よく気絶だけで済んだな」
「………」
ラウラはしれっと言うが、鈴音は顔を引つらせた。
そしてすぐに冷静になった鈴音は同盟を組むことを宣言してある提案をする。
「じゃ、じゃあ、あの日本の代表候補生を人質にするってのは?」
「無理だ(ですわね)(だね)(だな)」
その提案を箒、セシリア、シャルロット、ラウラは却下した。
「どうしてよ」
「仮にそうした場合、布仏が「骨を全部粉々に砕くまでISで踏みつけられるよ〜」と言っていた」
箒がそう言うと鈴音が唖然とする。
「それに何か言いたい気持ちはわからなくもないですが」
「実際に彼がキレて壁が吹き飛んだ瞬間を見た僕らは肯定するしかないんだよねぇ」
「それにどこか姉さん―――」
―――ブルルルル
急に箒の携帯電話が震え出し、それが着信だとわかった箒は電話に出る。相手は祐人だ。
「どうした風宮」
『篠ノ之さぁ、今お前の姉と俺を同列に扱おうとしなかったか?』
それが聞こえていたのか、その場にいた全員が沈黙した。
「……気のせいだ」
『そうか。お前にこれを言うのは間違っていると思うが、お前の姉と同列に扱うな。じゃあな』
そう言って祐人は電話を切った。
後に彼女は「その声は千冬さんが一夏を叱るときの目を連想させる」と語った。
「……恐るべき直感力ですわね」
「そうだな」
この時、ここにいた全員が戦慄したのは言うまでもない。
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