マジで夜に舞う姫たちと騎士
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決まったのは『第二回灰被り姫』。もちろん俺は強制参加だが条件を出した。
『それに出ると生徒会を辞め、以後どの部活動にも参加しない』
何故か女子ズは嫌がっていたが、そうしないと参加しないと言い張ったので渋々許可された。まぁ、別にそれで納得した俺はもうちょっと高い望みでも言えばよかったかと思ったが。
その場から跳躍して避けると、さっきまでいた場所には飛刀が刺さる。
投げたのは凰鈴音。こいつがそもそもの元凶だ。
「もらったぁぁぁ!」
別の飛刀で切りかかってくるが避け、距離を取る。
「さっさとロケットを寄越しなさい!」
「断る」
「だったら力づくで奪ってやるわ!」
さっきまで実力行使だっただろうが。
そもそもこれには『織斑一夏と同室なれる権利』があり、女子たちはこれを奪うと同時に俺に制裁を加えられる―――つまり一石二鳥というお得感がある。だから狙っているのだが、今回この行事には1年1組の女子たちは参加を辞退した。精々出るのは専用機持ちぐらいで、そのほかは出ない。そもそも今回のある事件の騒動は誤解だと本音が1組には広めたし、俺が舐めているという件に関しても『例え本当でも仕方がない』と割り切っているからだ。
―――福音事件の後に誘拐されているから
その時の無双ぶりを思い出した人間もいて、もし自分が参加しても逆にあの人たちのようになるということを思い出したらしい。
それに、そもそも俺は女に手加減する気はない。
―――ドスッ
俺は跳躍して避け、跳躍して接近し、凰の顔面を容赦なく蹴った。
それを見た1年1組以外からブーイングが聞こえるが、仕方がない。何故なら―――
「何すんのよ、変態!」
すべてはこいつが原因だ。
簪を眠らせたあの日、誰かが勝手にドアを開けた。それが凰であり、その時見た光景は、
・着衣が乱れて一部見えてはいけないところが見えている楯無
・眠っている簪
・簪を抱えてベッドに運ぼうとした俺
それを完全にやっちゃったと勘違いして叫び、全員が来て目撃されたのだ。
「……うっせぇよ貧乳」
途端に凰から本格的な殺気が放たれるが、その程度と一蹴できるほどだった。
「言ったわね。言ってはいけないことを―――」
「―――まぁ、そのほかにも勝手にドアを開けるとか女として間違っていることを平然とやってのけるから一夏に振りむ―――」
―――キンッ
凰の飛刀と俺のナイフが当たり、音が立った。
「それ以上言ったら、殺るわよ」
「事実じゃねぇか。見せれるモノがないから四苦八苦しているんだろ」
「アンタこそ、生徒会長と日本の代表候補生を襲おうとしていたじゃない!」
「あれは事故だ
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