スーパーロボット大戦OGs
0075話
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は言っても、ワシントンの空港からタウゼントフェスラーに乗って、このライノセラスへと乗り換えて来たんだから、荷物は旅をしていた時のボストンバッグくらいしか持っていない。
元々本当に必要なものはグロウセイヴァーを含めて空間倉庫に収納してあるので、ボストンバッグに入っているのは本当に着替えくらいだ。
そのボストンバッグを手に取るだけで、下船準備は完了する。
「準備完了だ。いつでも降りれるぞ」
「荷物はそれだけですか?」
呆れたような口調のユウキだが、隣にいるカーラは何故か残念そうな顔をしている。
「アクセル大尉の私物なんだから、何か面白そうな物があると思ったのに。残念」
「じゃ、アクセル君はちょっとここで待ってて下さい。僕は話をつけてきますので」
基地の司令室へと入っていくアーチボルドの後ろ姿を黙って見送る。
こちらの世界ではDC戦争の後にアードラー・コッホがDC残党を纏めて反乱を起こすが、それもハガネやヒリュウ改に潰された。その状態でここまでDCという組織を維持し、拡大してきたバン・バ・チュンという男はやはりそれなりの人物なのだろう。
そんな風に考えていると、扉が開きアーチボルドが顔を出す。
「アクセル君、バン大佐に紹介するので入ってきて下さい」
アーチボルドの言葉に頷き、司令室の中へと入る。
部屋の中でまず最初に目に入ってきたのは1人の男。日焼けした浅黒い顔に幾筋もの傷跡が残っている。この男がバン・バ・チュン。その男から受けた印象は、司令官と言うよりも熟達した戦士のそれだった。だが、考えてみれば目の前の男は元々民族解放運動のリーダーをしていたのだ。恐らく最前線で戦っていたのだろう。
「初めましてだな。私はバン・バ・チュン大佐だ。現在のDCを纏めさせてもらっている」
「俺、もとい自分はアクセル・アルマー大尉です。よろしくお願いします」
さすがに大佐クラスの相手となると、ユウキやカーラに言っていたように砕けた態度で接する訳にもいかないのできちんと敬礼する。
「ああ。ところで大尉はアースクレイドルの協力者との事だが、詳しい事を説明して貰っても構わないかね?」
さて、どうするか。まさか正直に平行世界で反乱を起こしたけど失敗したので逃げてきました、なんて言う訳にもいかない。となると機密を盾にするしかないか。
「一応、その辺は機密となってますので自分からはお答えできません。ただ、アースクレイドルに行けば上司がいる筈ですので、話はそちらの方でお願いします。こちらから言えるのは、イスルギ重工との繋がりでアースクレイドルと関わった、とだけ」
「ふむ、機密か。アースクレイドルに行けば分かるというなら、それもいいだろう。それにイスルギ重工に関してはこちらも支援して貰っ
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