スーパーロボット大戦OGs
0075話
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よりです」
ライノセラスの格納庫へと戻ると、ユウキが俺を出迎えてくれた。もちろんカーラは自分の定位置とばかりにユウキの隣へと陣取っている。
「ああ、この機体は結構使える。ただ連邦軍も新しい機体を配備しだしている事を考えると、機体の寿命は短いかもしれないな。ブースト・ドライブの速度を考えると、今回みたいに一撃離脱用の作戦には丁度いいんだが」
「新しい機体ですか」
そう呟いたユウキの目は俺が奪取してきた量産型ヒュッケバインMk-Uへと向いている。
こちらの世界ではリオンや量産型ゲシュペンストMk-Uの後継機がこの量産型ヒュッケバインMk-Uで、そのさらに後継機がエルアインス……いやエルシュナイデとなる。
正直、ヒュッケバインの量産型と言われてもその姿は全く似ていない。例えて言うのなら、ガンダムとその量産型であるジムの姿が全く似ていないと同じようなもの、といえば分かりやすいだろうか。額のV字型アンテナが省略されているのなんて、もろにその例えに近い。
「アクセル大尉?」
「いや、なんでもない。それよりこれからどうするのか聞いているか?」
「あ、あたし聞いてる。メキシコ高原にある基地に向かうらしいよ。そこで本隊と一端合流するんだってさ」
本隊……となると、バン・バ・チュン大佐か。
「なら、俺はそこでお別れだな。恐らく本隊とやらの艦の方に乗る事になるだろう」
「え? そうなんですか? 会ったばかりなのにもうお別れなんて残念。ユウもそう思うよね?」
「ああ、そうだな。アクセル大尉には是非紅茶をご馳走したかったんだが」
ユウキが珍しくカーラの軽口に付き合っている。話題が紅茶だからか?
「ほう、俺もどちらかと言えばコーヒーよりは紅茶派なんだが」
「本当ですか? どこの茶葉が好みですか?」
「あ、いや。紅茶派と言ってるがそこまで詳しい訳じゃない。普段は缶の紅茶だしな」
「勿体ない。紅茶が好きならそんな邪道な真似はしないで、是非自分で淹れるべきです! いえ、まずは手本が必要ですね。是非自分の淹れた紅茶を飲んで下さい」
うわ、ユウキってこういうタイプだったのか。いや、原作でも紅茶に拘りを持っていたしそんなにおかしくはないのか?
「あ−、大尉、地雷踏んじゃいましたね。こうなったユウはもう止められませんよ」
「大尉、本隊との合流までそんなに時間がありません! 是非邪道ではない真実の紅茶を!」
いや、真実の紅茶って何だよ。
結局俺はユウキから紅茶の真髄とやらの講義を聴かされる事になった。
「アクセル大尉、もうそろそろ基地に到着するとの事ですので下船の準備をお願いします」
ライノセラスの速度が落ちてきたのを見計らったかのように、ユウキから声を掛けられる。
と
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