本編前
第八話
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ンター。といっても、そこは男性禁止の場所。いわゆるプリクラといわれる箱物だった。
合計三回取れるプリクラを一回。アリサちゃんが真ん中、すずかちゃんが真ん中、僕が真ん中の三回だ。
出てきた写真を見て実に微妙に思う。僕の両サイドで、笑ってポーズを決めている彼女たちと若干引きつった笑みを浮かべている僕。初めてなのだから仕方ない、と自分を慰めながらも、こんな表情しか出来ないのが悲しかった。
さて、その後はもう時間が時間だったのでそれぞれの家に帰った。
しかし、困った。このプリクラどうしよう?
僕の手の中に納まるプリクラ。アリサちゃんとすずかちゃんと僕が真ん中のものがそれぞれある。渡されても僕には貼るようなところがない。まさか、高校の同級生のように携帯に張るわけにもいかないし。仕方なく、僕はそれらを引き出しに入れて後日考えることにした。
今日でゴールデンウィークは終わってしまうが、なかなか暇じゃないゴールデンウィークだったと思う。去年も似たようなものだったが。さて、明日からは学校だ。休み明けの学校は疲れるものだと相場が決まっている。
だから、僕は休みにしては少し早めにベットに入って、明日からの学校がどうなるかと思いながら、女の子のパワーに引きずられ疲れた身体を癒すように眠りにつくのだった。
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