隻眼の軍人
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崩れ落ちた。そして先の火炎コンドルと同じく闇の中へ落ちその中に消えた。最後に下の方で爆発が起こった。
「よし」
後ろを振り向く。見れば博士とがんがんじいが怪人達に苦戦している。
「ルロロロロロロ」
奇械人カメレオーンは左手を回転ノコギリに変形させた。そしてそれで二人を切り裂かんとしている。
「うわあっ!」
がんがんじいは慌ててそれをかわす。あまり格好のいい動きとは言えないがそれでも何とかかわしている。
「がんがんじい、無理をするんじゃない!」
博士はそんな彼に対して言う。言いながらがんがんじいをフォローしている。
「そうは言いましても」
彼にも引けない理由があった。今後ろではスカイライダーが戦っているのである。自分がしっかりしなくては彼にいらぬ負担がかかるのだ。
「そうだがんがんじい、ここは俺に任せろ!」
「その声は!」
後ろを振り返る。そこに彼がいた。
「よくやってくれた、あとは俺がやる!」
「はいな!」
彼等は場所を入れ替わった。スカイライダーが怪人の前に出て来た。
「行くぞっ!」
「ルロロロロロッ!」
怪人はライダーが前に出ると奇声を発した。すると急に姿を消した。
「保護色か」
カメレオンの怪人の特色である。彼等はカメレオンの能力で姿を消すことができるのだ。彼もそれは今までの戦いで知っていた。
「何処にいる」
ここは動かないことにした。どのみち階段には自分がいる。そこより後ろには回れない。攻撃は前からしか来ない。それがわかっているから気持ちは楽であった。
「さあ、どうする」
ライダーは姿を見せぬ怪人に問うた。その時であった。
何かがライダーの首めがけ襲い掛かってきた。彼はそれをかがんでかわした。
「来たなっ!」
ライダーはかがみながら前に拳を繰り出した。鈍い音と共に確かな手ごたえが拳に伝わった。
「ガハッ・・・・・・」
怪人が血を吐きながら姿を現わした。ライダーはそれをのがさなかった。
「スカイスルーーーーーッ!」
怪人を掴み壁めがけて放り投げる。ライダーの拳をまともに腹に受け弱っていた怪人にそれをかわすことは不可能であった。
怪人は頭から壁にぶつかった。これでゆっくりと下に落ちていった。そしてまた爆発が起こった。
「これでよし」
ライダーはその爆発を見下ろして言った。そして上にいる二人に顔を向けた。
「じゃあ上に」
「よし」
二人はそれに対して頷いた。そして合流し扉をくぐった。
三人が入ったのは玄室であった。そこには何もなかった。左右に燭台が数台ずつ置かれているだけであった。
「ここは」
「スカイライダー、貴様が死ぬ場所だ」
ここで前の扉が開いた。そこから怪人が姿を現わした。
「ググググググ」
ドグマの蜘蛛怪人スパイダーバ
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