知の戦士
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た。
「普通に動かすことはできるがアタッチメントとなると無理だ。装填できるまでにはまだかかる」
「そうですか。じゃあ今回は俺が奴等を叩きますよ」
「いや、その必要はない」
結城はその申し出に対し首を横に振った。
「俺も戦わせてもらうよ」
「しかしその腕じゃあ・・・・・・」
「大丈夫さ、俺の武器はこの右腕だけじゃない」
彼は微笑んで言った。
「それを見せてあげるよ」
「そうですか・・・・・・」
だが城は不安であった。強化されたとはいえライダーマンの戦闘力は他のライダー達と比べると見劣りする。そしてアタッチメントがなくてはそれはさらに落ちるのだ。
二人はそのまま進んだ。そして道を曲がった時だった。
「ムッ!」
突如落とし穴が開いた。結城はその中に落ちた。
「結城さんっ!」
城は驚いて手を差し伸べようとする。だが間に合わなかった。彼はそのまま奈落へと落ちて行った。
どれだけ落ちたであろうか。結城は足で受け身をとり着地した。そして周りを見回す。
「ここは・・・・・・」
そこは巨大な空洞の一室であった。見たところ何もない。
「てっきり罠でも仕掛けてあると思ったが」
やはり何もなかった。彼はすぐに道を見つけた。そしてそこを進んでいく。やけに曲がりくねり長い道であった。
どれだけ歩いただろうか。やがて前に光が見えてきた。
結城はそちらへ向かった。するとそこから外に出ることが出来た。
「ここは・・・・・・」
そこは何度かテレビや本で見たことのある場所であった。オーストラリアで最も名の知られた場所の一つである。
先住民であるアボリジニー達の聖地でもある。巨大な岩石のテーブルである。結城は今その上にいたのだ。
「まさかこんな場所に出るとはな」
結城は周りを眺めながら思わず呟いた。
「噂には聞いていたが凄い場所だ。見渡す限り赤い絨毯だ」
「そう、確かに赤い絨毯だな」
そこで何者かの声がした。
「・・・・・・やはり来たか」
結城はその声に対し振り向いた。そこには二人の敵がいた。
「今は岩の絨毯だが」
一人は鬼火司令である。
「もうすぐ貴方の赤い血で染まることになるのよ」
もう一人は妖怪王女である。二人は既に勝ち誇った笑みを浮かべている。
「それは俺を倒すという意味だな」
「当然」
二人は同時に言った。
「幽霊博士と魔女参謀の仇をとる為にも」
「貴方のアタッチメントをいただくわ」
二人は左右に散りそれぞれ身構えた。
「そうか、その為に俺を落とし穴に落としここまで来させたのだな」
結城は全てを察した。
「そうだ、仮面ライダーストロンガーと引き離す為にな」
「貴方一人を倒す為に」
二人に抜かりはなかった。そしてライダーマンを左右から取り囲んだ。
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