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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
ぶっ飛ばしちゃえばいいんです
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痛い所を付かれて、ムキになるヒミコ…
「ヒ、ヒミコ様…どうかお話だけでも…」
「くどい!さっさと出て行け!!」
「ちょっとリュカさん!謝って下さい!」
アルル様が、必死に状況の沈静化を図るけど…
「謝る必要無いって…だってコイツ、モンスターだよ!」
「「「「え!?」」」」
ちょ〜ナイスお父様!!
これでぶっ殺す大義名分が立ちました!
世の中何でも先手必勝!
でもイオナズンだと、私までこの屋敷の下敷きになりかねないので、取り敢えずはジャブから。
「まぁ!では、この方がヤマタノオロチなのですね!?早速ぶっ飛ばしちゃいましょう、イオ!」
(ドゴーン!!!)
「ヒミコ様!!ご無事ですか、ヒミコさ…ま…!?…ヒ、ヒミコ様!?」
イエ〜イ!
ちょ〜スッキリ!
もう1発ぶっ飛ばそうと思ったけど、側近が近寄ってしまってダメでした…
「キサマら〜………バレてしまっては仕方がない!ジパング諸共滅ぼしてくれようぞ!」
でも私のイオで出来た傷口が、蛇の鱗で覆われていたので皆さん驚いてます!
そして本性を現したヤマタノオロチが、側近2人を瞬殺し、私達に牙をむいてきました!
ヤバそうなので、お父様の後ろに隠れようと思います。
「わぉ、本当ですわ!お父様が仰った通り、女王ヒミコがヤマタノオロチでしたわ!」
お父様には大感謝です。
めんどくせーダンジョンに入ることなく、ヒミコの正体をヤマタノオロチだと確定出来たのですから!
「いや……モンスターだとは言ったけど…ヤマタノオロチだとは……」
それはどうでも良いのです!
結果オーライ…
さてさて…
済し崩し的にボス戦へと突入したアルル様等…
我が一家は、後方へ下がり戦闘に参加しようとしません。
『アルル様達の成長の為』との事ですが、なかなかのスパルタです。
とは言え、何もしないワケではありません。
お兄様がフバーハを唱え、炎の威力を軽減させたり、お父様は傷付いた方にベホイミで援護したりと、生殺し的に協力しております。
「と、父さん………目の前でアルル達が戦っているのに、後方で回復魔法を唱えるだけなんて……もどかしいですね…」
「アルル達ぃ〜?……アルルの事だけだろ、お前には!」
まだ1発もヤってないのに、先だたれるのは辛いわね。
「ティミー、仲間を信じて状況を見守るのも、大切な事なのよ。アルルちゃんに魔法と剣術を教えてるんでしょ!?だったら彼女を信じて、平然としてなさい!貴方が後方で不安がってたら、前戦で戦っているアルルちゃん達に動揺が出るでしょ!」
お母様が優しくも厳しくお兄様を諭してる…
なるほど…
仲間を信じて見守る事も、メンタル面での援護になるのね…
勉強になる〜!
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