第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第11話 男女七歳にして
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そして、
「ごめんなさい」
……と、かなりへこんだ雰囲気で、ポツリとそう答える。
いや、別に夕食を一回ぐらい抜いたトコロでどうなる訳でもないのですが。
まぁ、良いかな。そうしたら、
「ハルファス。すまんけど、コンビニ弁当で良いから適当に食料を調達して貰えるか。
今回は、対価を金貨で支払うから」
食事の一度や二度、ハルファスから調達しても何の問題もないでしょう。そう思い、ハルファスに食糧の調達を依頼する俺。
それに、そもそも、十字軍時代のヨーロッパの食事など、俺の口に合う訳が有りません。
この時代には、マトモな香辛料はない。調味料もない。食材だって、南米原産のトマトやジャガイモもない。はっきり言うなら、現代日本人がマトモに食えるモンなどほとんどない時代のはずです。
俺は、ライ麦の硬いパンなどで釘を打つ趣味は有りません。
それならば、ハルファスにコンビニ弁当でも調達して貰った方がマシですから。
「コンビニ弁当で良いのだな、シノブくん」
そう言いながら、ハルファスが何種類かの弁当を取り出して来る。
……って言うか、その後にも、何故か色々な物を用意して行くのですが。
「いや、ハルファスさん。何故、次から次へと、瓶に詰まったアルコールと思しき飲料を用意しているのですか?
それに付随するかのような酒の肴の数々とか」
タバサの部屋の床に、何時の間にか準備されていた敷物の上に並べられて行く、宴会用の数々の品を見つめながら、そう問い掛ける俺なのですが……。
しかし、厳密な意味で言うのなら、その行為の意味は判ります。本日のお仕事は終わったし、俺が対価を金貨で支払うと言ったから、この場で宴会を始める心算だって言う事は良く判るのですが……。
それに、どう考えても、そちらに用意しているアルコールの方が高い代物ですし、酒の肴にしても、コンビニ弁当よりも余程美味な物を用意しているように思うのですが。
「久しぶりに何柱もの式神達が現界しているし、新しくタバサと、彼女の式神が二柱も増えた以上、宴会を開く必要が有るだろう、シノブくん。
それに、我々は酒精の方が霊力を回復させ易いからな」
いや、別に霊力を回復させる為にコンビニ弁当を用意して貰った訳ではないのですが。それに、どうして宴会を開く必要が有ると言い切れるのですか?
尚、当然のように飲む気満々の俺の式神達はもう放って置いて、何故か、タバサと契約したばかりの泉の乙女と、森の乙女も現界して来ているのですが……。
……って言うか、それはマズイ! 伝承上で言うと、ニンフ系の酒癖は非常に悪い。それに酒に酔ったニンフは呼び名が変わるはずです。
確かマイナス。語
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