ハーレム生活
労働
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「この島」に来て3日目、早朝に村長が訪ねてきた。
「朝早くにすまんの。」
「そんなことは。で、どうしたんですか?こんな朝早くに。」
事実、俺はさっき起きたばかりだ。ついでに変な夢を見たせいでよく眠れなかった。
「おぬしも村の一員になったのじゃから村の仕事を手伝ってほしいのじゃ。
もちろん、おぬしには娘たちに子を宿してもらいたいのじゃが、そういつもできんじゃろ?
だからおぬしにも他の仕事をやってもらおうと思ってな。」
たしかに常にそーゆーことをする元気はない。
それにいつまでもお客さんじゃないんだよな。
「でじゃ、その身体を見ればわかるが、おぬし、肉体労働なんぞしたこともないじゃろ。
だから何をさせていいかわからぬ故、おぬしの希望を聞きたくてな。」
希望って言っても、いつも机に向かっていた俺に働き口なんて限られる。
だが、意外かもしれないが母親の実家が農家で長期休業期間中は必ず家の手伝いをさせられていた。勉強そっちのけで。だから落ちたのかな、大学。まあもういいけど。そういう訳で多少なら農作業もできる。
「んー、一応何でもしますけど、できる範囲内でみんなの所に手伝いに行きます。」
「そうか。頼もしいな。では、頼んだぞ?」
それだけ言って村長は出ていった。
「さて、俺も起きるか。」
藁のベッドから腰を上げベッドの脇に置いておいた服に着替える。実はこの服「この島」製のものである。
しかし、今まで来ていたポリエステル製の服より着心地は格段に良い。素材も「ソウニの繊維」というらしい。もちろん初耳だ。
だが、薄い。風通しは非常にいいのが、服が非常に軽いせいもあって何も着ていないような錯覚がする。彼女たちも同じような感じなのかな。いや、彼女たちはもう慣れっこか。
なんて言ってないで仕事探そう。
というわけで家を出たところで会ったアヤメについて行くことにした。
挨拶もほどほどにし彼女と連れ立って村の外に向かって歩く。
「知ってのとおりわたくしは薬師です。誰かが怪我を負ったときのため、いつでも薬草などを常備しておく必要があります。」
村の外にある畑の畦を歩きながらアヤメが自らの仕事の存在意義を説く。
「わたくしはいつもそこの森の中でカムの草等の薬草をとってます。」
畦道から延びる野道を歩き森に入る。森の中は明るく下草もたくさん生えている。
「では、遼さま。このワーニヒの草を探してください。このように葉っぱが尖ってますからすぐ見つかるはずです。」
アヤメが自身の持っていた籠から1本の草を取り出した。
なるほど。確
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