第一部「数奇なる騎士」
第02話「意地の模擬戦」
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(畜生、結局やられちまった・・・)
模擬戦後、タカヤは一人肩を落としていた。
そこへ
「タカヤ。」
戻ってきたライトがタカヤに声をかける。
「なんだ?」
タカヤが歩み寄る。
「今日の攻撃パターン、ぜひ使わせてほしいんだが。」
「・・・!」
思わぬ言葉に、タカヤは少し驚く。
「だめか?」
「・・・いいぜ。へへっ。」
タカヤは快諾した。
(俺も負けちゃいねえか・・・へへへ・・・)
「そだ、ライト。」
「ん?」
「ありがとな。」
「?」
タカヤは微笑みながら去った。
ライトは訳が分からないのか、首をかしげていた。
***
「彼らに配属を?」
レイカーは聞き返す。
「ええ、今日の模擬戦でハッキリしました。特にライト軍曹とタカヤ軍曹は、一線で働ける力を持っています。」
カイがこのように訴えた。
「では彼らをそれぞれ曹長に昇格させ、タカヤ曹長とミナミ曹長、それからナナセ曹長にはそれぞれ量産型ゲシュペンストMk-Uを、ライト曹長にはグランバインを任せる。」
「お待ちください。」
レイカーに物申す男がいた。
ハンス・ヴィーパーだ。
「なぜだ?」
「グランバインは008Rの改修機です。そのような不安定な機体、暴走でもすれば味方にも被害がかかりかねません。」
「しかし、こちらとしては一機でも戦力はほしいのですぞ?」
カイが異議を申し立てた。
「貴様には言っていない。そして上官に反抗する気か?あ?」
ハンスは、あってないような威圧感で威圧した。
「そこまでだ。ハンス、お前の気持ちも分からんでもない。だが、カイ少佐の言うことも事実だ。グランバインは運用する。いいな?」
「・・・司令が言うのであれば・・・。」
レイカーの言葉を、ハンスは渋々承諾した。
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