第一部「数奇なる騎士」
第02話「意地の模擬戦」
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スタンステークを叩き込まれた。
「きゃああああ!」
「反応はいいが、引き付けが足りんな。」
カイは機能停止したミナミ機を見て言う。
「ミナちゃん!」
「ナナ、行ったぞ!」
タカヤの言葉通り、カイは次に動きの鈍いナナ機に狙いを定める。
「・・・・・。」
ライトはカイを止めようとチャクラムシューターを撃つが、アサルトスティックによって弾かれる。
「甘いぞ!」
カイはペイントミサイルをグランバインに向けて撃つ。
ライトは何とか回避するが、同時にナナ機への攻撃を許してしまう。
「うわ、ぇちょっと!やああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ナナ機はマシンガンにより蜂の巣、もといペイントまみれになり、撃墜判定を受けた。
「ナナもやられたか!」
タカヤがうろたえる。
「タカヤ、お前の得意な戦法を生かせるぞ。」
ライトが言う。
「え?」
タカヤは、一瞬訳が分からなかった。
「俺が突っ込んでひきつける。・・・援護は頼むぞ。」
そういってライトは突っ込んだ。
「ライト・・・よし!」
タカヤは距離を保ちつつ、ライトに続いた。
「来たか!みせてもらうぞ、お前の実力を!」
カイが構える。
「・・・・・」
ライトは無言でバルカンを撃ちながら突っ込む。
無論、これに当たるカイではなく、全て避けられる。
ライトはアサルトスティックを構えると、カイ機に打ち込む。
カイは、自分のアサルトスティックで受け止めた。
「いい打ち込みだ!気に入ったぞ。」
カイは一撃を防ぎきり、ライトは一度距離を置く。
「・・・・・」
ライトはもう一撃叩き込もうと、再びブースターをふかす。
「来るか!む!?」
「行けええええええ!」
カイは警報を聞き、そちらに目をやると既にタカヤ機からマシンガンが放たれていた。
広角に乱れ撃ちにされたそれは、まさに「弾幕戦法」だった
「しまった!」
カイは緊急回避で上空へ逃れるが、その先にはライト機が待ち構え・・・
「・・・獲った。」
グランバインが下から振り上げたアサルトスティックは、カイ機の右脚と右腕を叩いた。
「くぅ!!」
カイはそれでもステークをグランバインのコックピットに叩き込み、グランバインを行動不能にした。がしかし・・・
「行け、タカヤ。」
「何!?」
「うおおおおおおおおおおおお!!!」
ステークを構えたタカヤが急接近した。
「ぐっ・・・!せええええええええええい!」
ステークを再度構え、迎え撃つカイ機。
タカヤ機のステークがカイ機の頭部を、カイ機のステークがタカヤ機のコックピットにそれぞれ打ち込まれた。
両機とも、地に落ちタカヤ機は行動不能となる。
「まさかこの俺を中破に追い込むとはな・・・流石は、アダムの教え子達か。」
カイが一人言った。
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