第一部「数奇なる騎士」
第02話「意地の模擬戦」
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「む・・・すまんな・・・。」
カイは、少しいたたまれないように、笑いながら言った。
***
「よう、よく寝たか?」
翌日、タカヤが言う。
「四時間ほどな。」
ライトが答えた。
「あんたよくそんなんで平気よねぇ・・・」
「そうだよ。ライトももっと休まないと・・・」
ミナミが呆れたように言い、ナナは心配そうに言う。
そこへ
「お前達、ちょっといいか?」
アダムが休憩室に入ってくる。
「はい。」
ミナミが全員の様子を確認して答える。
「実は、カイ少佐がお前達と模擬戦をしたいと言い出してな。ハスナカ、ツキタニ、クルトバードにはゲシュペンストMk-U、シラヌイにはグランバインに乗ってもらう。」
「中尉。」
ライトが声を上げる。
「なんだ?」
アダムはライトの方へ向き直る。
「何故自分だけゲシュペンストではなく、グランバインなのですか?」
「カイ少佐の要望でな、何でも、『ヒュッケバイン系の機体をすぐに扱った新兵の実力を肌で感じてみたい』・・・とのことだ。」
アダムが理由を告げた。
「そういうことであれば・・・」
ライトは承諾の意を示す。
「お前達もいいか?」
「了解・・・」
「了解です!」
「了解しました。」
他の三人も、そのことに了解した。
「それでは二時間後、各員は格納庫に集合してくれ。」
そう言うと、アダムは出て行った。
タカヤ「・・・・・。」
タカヤ(くそっ・・・なんでライトなんだ・・・)
二時間後、タカヤ、ミナミ、ナナはそれぞれ模擬専用の(ペイント弾入りM950マシンガン、模擬戦用アサルトスティック、ペイントミサイル、スタンステーク)装備をした量産型ゲシュペンストMk-Uに、ライトは、同様に模擬専用の装備に換装した(こちらはペイント弾のツインバルカン、アサルトスティック、ペイント弾入りM13ショットガン、カバーをつけたチャクラムシューター)グランバインに乗り込む。
そして、各機が訓練場に到着する頃には、カイが自分専用に塗装、カスタマイズした量産型ゲシュペンストMk-Uが待っていた。
「よく来たな、アダムの教え子達。」
カイが言う。
「よろしくお願いします。」
代表してライトが言った。
「うむ、では行くぞ!」
「先手必勝!」
タカヤは、合図がかかると早速ペイントミサイルを撃ち込む。
それにあわせ、他の三機が前左右に展開する。
「成程、いい連携だ。だが!」
カイはペイントミサイルを難なく避けると、右に回ったミナミ機を狙った。
「!くっ!」
ミナミはマシンガンを撃つが、全て避けられて接近を許し、
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