第31話 少女の想い、少年の決意
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生乾きと思ってしまう早川。
しかしその真相が助手の愚痴によるものだとは露程も思ってなかったようだが。
***
「有難う! 貴方のお陰で、ウルトラセブンを助けられる!」
フェイトが目を潤ませて少年の手を掴む。その際に動揺したのか顔を真っ赤にしている。
「い、いいい嫌! 僕は只執務官としてととと当然の事をしたまでのこここ事でありましてぇ……」
「あんた、もしかして超絶的な初心って奴?」
どうやら図星なようである。
「と、ととととにかく! これが必要なんだろ? 早くこれを…」
「うん」
フェイトにジュエルシードを渡すと少年は急ぎフェイトから離れる。
「やったよアルフ! これでダンs…セブンを救えるよ!」
「よ、良かったねぇフェイト! 早くウルトラ警備隊に戻ろうよ」
「うん…あ!」
フェイトは何かを思い出したかの様に少年の方を向く。
「有難う執務官さん。助かりました」
「まぁ大惨事にならなくて良かったよ。何せ此処は、父さんの生まれた星だからね」
「え?」
少年の言葉に二人は「え!?」と言う顔をした。
「貴方、もしかして名前は?」
「僕? 僕はクロノ。クロノ・ハラオウン。今は地球を調査中なんだ。それが何か?」
「アルフ! この人って!」
「うん、うん! きっとそうだよ!!」
目の前で二人だけで騒ぐ二人。それにクロノは首を傾げていた。
「ど、どうしたんだい二人共?」
「クロノ君…じゃなくて、クロノさん、私達と一緒に来て下さい!」
「い、良いけど…どうしたの急に?」
二人の反応に戸惑いながらもクロノは付いて行く事にした。
高町なのはが一時戦線から離脱してしまったが、その変わりに心強い助っ人がやってきてくれた。
その少年は日本一の私立探偵の助手を務め、更に時空管理局執務官も行っているかなり不運な相が見える少年であった。
「僕、やっぱり不幸なのかなぁ?」
そうなんじゃない?
つづく
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