第二十八話 倫理その一
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第二十八話 倫理
義青はこの世界に教育を完全に定着させてそのレベル充実させていく中でだった、文字や計算や社会のことだけでなくだ。
倫理も教えていった、その内容はというと。
「宗教にですね」
「そうだ、倫理を求めている」
義青は都でマガモに答えた。
「そちらにな」
「左様ですね」
「哲学にも求めているが」
倫理をというのだ。
「しかしだ」
「哲学は宗教から生まれていますね」
「欧州の話だが」
「義青様が起きられた世界の」
「この世界でもだ」
「それは」
マガモは義青に言われはっとなって答えた。
「哲学は神学から生まれています」
「キリスト教のな」
「源泉の一つにあります」
「そうだな」
「ギリシアや北欧の神々への信仰とです」
「キリスト教の信仰がありな」
「その信仰が神学であり」
こちらの学問であってというのだ。
「哲学はです」
「その神学から生まれているな」
「はい」
まさにというのだ。
「神学が幹としてです」
「哲学が生じている」
「枝の様に」
「まず神学がある」
こちらの世界の押収でもというのだ。
「そしてだ」
「哲学がありますね」
「他の学問もな」
「法学も文学も」
「社会学もな」
「左様ですね」
「哲学もまた倫理となるが」
そうであるがというのだ。
「その源流が信仰にあるからな」
「まずはそれを教えますね」
「そうする、あらゆる宗教のだ」
「倫理を教えますね」
「それぞれの信仰している宗教のそれ以外にもな」
「そうしますね」
「そしてだ」
義青は話を続けた。
「ことの善悪、是非をな」
「理解させるのですね」
「法はその後で教える」
「そちらは」
「法も法学としてな」
その学問としてというのだ。
「神学から生まれているが」
「欧州では」
「法よりも心だ」
「まずは」
「倫理と分別があってこそだ」
この二つがというのだ。
「人は法を学ぶことが出来てだ」
「まやかしにも惑わされないですね」
ハルーシが言って来た。
「左様ですね」
「そうだ」
義青はその通りだと答えた。
「まさにな」
「左様ですね」
「だからだ」
それ故にというのだ。
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