第二章
[8]前話
「本当にな」
「そこまで言うのね」
「ああ、あれがいいんだろ」
「ダイアモンドね」
「白だとな」
この色の下着ならというのだ。
「そうなるんだよ」
「その通りね」
「全く、どんな奴が言うんだ」
「あれでしょ」
フローラは達観した顔で話した。
「何でも平等とか下着に変な感情持っているとか」
「そんな奴か」
「逆に男の人にブラ付けろって言わないわね」
「付けられないだろ」
エドワードはすぐに言い返した。
「男がブラなんてな」
「それは言わないのよね」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「これがな」
「だったらね」
それならというのだ。
「もうね」
「その時点でおかしいな」
「そう、それにね」
夫にさらに話した。
「もっと言えば男の人がね」
「ショーツか」
「穿く?」
「変態か」
エドワードはさらに怒って言った。
「変な漫画か」
「ギャグ漫画ね」
「無理にも程があるだろ」
「そうよね」
「そうだよ」
こう言うのだった。
「もうな」
「身体が違うから」
「下着だってな」
「違うわね」
「それを無視してな」
それでというのだ。
「男も女も同じ下着なんてな」
「無理なお話よ」
「そうだよ、何でも昔は同じだったらしいな」
下着はというのだ。
「日本とかじゃな」
「あそこは褌ね」
「女の人もな」
「そうだったのね」
「けれど今は違うからな」
時代が変わってというのだ。
「そんなな、女がトランクスなんてな」
「ないわね」
「そうだ、こんなこと頷けるか」
話は聞いてもというのだ。
「ダイアモンドの良さがわかってないな」
「結局はそこ?」
「そうだよ、女の下着はそれがいいんだ」
その部分があることがというのだ。
「本当にな」
「そう言われるとね」
妻も頷いた。
「着る方もね」
「あれがいいだろ」
「ええ、誘惑出来るし」
「それは俺だけだよな」
「勿論よ。じゃあ今日は白にするから」
夫に妖しく微笑んで話した。
「まさにホワイト=ダイアモンドよ」
「それだな」
「どうかしら」
「楽しみだよ、じゃあ今夜は俺もやるぞ」
妻に笑顔で話した、そして実際にその夜はそうした。
男女下着は同じものにという主張は殆ど誰も聞かなかった、エドワードはそれをよしとしたがフローラもだった。無論下着はそのままだった、そうして見て見せて夜はそこからのことも楽しんだのだった。
ホワイト=ダイアモンド 完
2025・4・15
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