第六章
[8]前話
「焼いてね」
「食べない?」
「そうしよう」
従兄は笑顔で頷いて応えた。
「前に焼きそばをしたけれど」
「あれも美味しかったね」
「けれどね」
「お好み焼きもいいね」
「うん、贅沢はいらないけれど」
「仕留めたらね」
岩清水もその時はと言った。
「こうしたいから」
「次はだよ」
「お好み焼きがいいね」
「二人で一緒に焼いて」
自分達でというのだ。
「そうしてね」
「仕留めたターゲットの写真を見ながら」
「楽しもう、しかしいじめが尽きることはね」
「ないよね」
「だからね」
それでというのだ。
「これからもだよ」
「僕達は動いていくね」
「そうだよ、いじめっ子を見付けたら」
その時はというのだ。
「一切手段を選ばないで」
「容赦なくね」
「糾弾して」
そうしてというのだ。
「成敗するんだ」
「そうだよね」
「そして」
そのうえでというのだ。
「成敗したら」
「こうしてお祝いして」
「まただよ」
「成敗するね」
「そして僕達はね」
従兄はこうも言った。
「お金は必要ない」
「仕事人でも殺し屋でもないね」
「そうだよ」
このことも言うのだった。
「間違ってもね」
「そうだよね」
「だからね」
「報酬は出す人がいても」
「一切ね」
そうであってもというのだ。
「絶対にだよ」
「受け取らないね」
「お金じゃないんだよ」
従兄は強い声で言った。
「僕達のやっていくことは」
「そうだね、いじめという悪を成敗することだから」
「お金じゃないよ、ちゃんと活動費を出してくれている人もいるし」
「そうだね、あの人がね」
「それでやっていってるし」
「勿論僕達はそっちのお金を自分達の為に使っていないし」
「お金はね」
これはというのだ。
「自分達が必要なだけあればね」
「それでいいしね」
「だからね」
「お金のことじゃない」
「一切受け取らない」
「そして純粋にいじめを糾弾していこう」
「悪を成敗していこう」
二人で誓い合った。
「今回のターゲットも成敗したし」
「二人共一家無理心中に追い込んでね」
「だったらね」
「そのことを今はお祝いしよう」
こう話して焼肉を食べた、そしてまた次のターゲットを見付けると同志達と共に動いた。そしてその者達も破滅させて笑ったのだった。
争わせたうえで 完
2025・7・26
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