第一章
[2]次話
争わせたうえで
岩清水健太は仲間達と共に使っている内密のチャットで今後の自分達の行動について話していた。彼は笑いながら書き込んでいた。
「次のターゲットですが」
「加藤花林と山尾百合ですね」
「この二人ですね」
「そうです、この二人です」
ここで黒髪をショートヘアにした気の強そうな女、花林とピンクにした長いやや波がかった髪の毛で髷のあるギャルの顔写真が出た。二人共派手なメイクである。
「今は大学生ですが」
「いじめの加害者で」
「この前ネットで晒されていましたね」
「これまで健一郎さんが仕留めたターゲットの一味で」
「今は仲違いしていますね」
「はい、今はです」
まさにというのだ。
「それぞれの大学に通いつつも」
「家がご近所同士で」
「今も仲違いをしていて」
「一触即発ですね」
「そうした状況ですね」
「君子は和して同じずで」
岩清水はここでこの言葉を出した。
「小人は同じて和さずです」
「屑は小人ですね」
「いじめをする様な屑は」
「だから彼氏の取り合いで、ですね」
「今は仲違いをしていますね」
「この連中は暴力やカツアゲ、万引きの実行やその強要と」
そうしたというのだ。
「悪質な行動ばかりなので」
「容赦する必要はないですね」
「何があっても」
「左様ですね」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「いつも通りです」
「容赦なくですね」
「やってやりますね」
「徹底的に」
「そうしてやりましょう、そして」
邪悪な笑みを浮かべてだ、岩清水は言った。
「今回はその仲違いをです」
「使いますね」
「そこに付け込みますね」
「そうしますね」
「そうしましょう」
こう話してだった。
岩清水は仲間達にその計画を話した、すると仲間達はそれはいいと頷いてそれで行動に移すことにした。
すぐにだ、それぞれの家の玄関にだった。
真夜中のうちにいじめを糾弾する貼り紙や画像を掲載した、画像はAIも使った彼女達のいじめの証拠写真だったが。
「な、何よこれ!」
「昔のことでしょ!」
二人はそれぞれの家で激怒した。
「もう充分言われたわよ!」
「やっと収まったって思ったのに!」
「誰がやったのよ!」
「ふざけるなよ!」
二人は犯人捜しをはじめた、ここでだ。
岩清水は二人のそれぞれのパソコンにウィルスを仕込んでだった。
「それぞれの家族の個人情報もです」
「手に入れましたか」
「そうしましたか」
「家族も巻き添えにしていきますね」
「いじめの糾弾に容赦してはならず」
そうであってというのだ。
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