第一部
バカンスの行き先
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ら、全部ですよ全部。」
『はぁ?』
流石に意味が分からなかったようで、リップルラップルですら首をかしげている。
「知り合いを全員誘って、世界一周旅行しましょう!好きなところに行って、好きなように遊んで、好きなように食べるんです!休みが取れない?そんなもの、カンピオーネの権限使えば楽勝ですよ!っていうか、嫌って言っても強制です!」
これ以上ないほど楽しそうな鈴蘭に、貴瀬は突っ込む。
「いやいやいや、一体それは何ヶ月かかる旅行なんだ!?それはバカンスと言っていいのか!?っていうか、その間に日本にまつろわぬ神が来たらどうするつもりなんだ!?」
「はぁ?」
今度は、鈴蘭が不思議そうな顔をした。
「何言ってるんですかご主人様?世界中何処に居ようが、私なら一瞬でしょうが。」
『あ・・・成程。』
皆揃って納得した。
普通、空間転移という魔術は飛んだ距離の分だけ呪力を消費する。それは、たった数kmの転移でも膨大な量を持っていかれるほどで、この魔術が超高難易度魔術と言われる理由の一つだ。・・・が、鈴蘭にはその常識が通用しない。それこそ、商品の配達を空間転移でするほどなのだから。
「これで問題は解決!つまり、私さえ居れば、何年どこにいようと何の問題も無し!魔殺商会の社員連中も全員連れて、いざ!バカンスへ!!」
こうして、【魔界】に住む四人の魔王は【魔界】を離れ、ほかの土地に騒動を引き起こしに旅立ったのだ。
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