第27話 異次元の死闘
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で」
「フェイトちゃん! 大丈夫なの?」
二人の元に駆け寄る。だが、今度は甲児の膝までもが折れだした。
「こ、甲児さん?」
「何だ? 頭がクラクラしやがる…」
やはり甲児でもこの空間内では自由が利かないようだ。しかし、そんな中、なのはだけは平気な顔で立っていられた。
【何故ダ! 小娘、何故貴様ダケハタッテイラレル?】
「え、私?」
思わず驚くなのは。いきなり言われても分からないのが事実である。自分だって何故立っていられるのか分からないのだ。
「う〜ん、何でだろう…」
【……マサカ、貴様ガソウダッタノカ! 貴様ガアノ光ノ子!】
ヤプールが言葉を放った。以前光の中で聞いた言葉だった。光の子…それが何なのかは分からないが、それを言ったヤプールの顔色が変わってるのが分かった。
【ウヌッ…ヤムヲエン、折角ノ機会ダガココデ戦力ヲソグ訳ニハイカン! ダガ覚エテオケッ。イズレ必ズ貴様等ヲ倒ス。我等ヲ覚エテオクガイイ!】
そう言い終えるとヤプールの姿は消え去ってしまった。それと同時に眩い閃光が当たりを包み込む。
***
閃光が止むと、其処は元居た場所だった。更に皆が居る。皆心配そうな顔で四人を見ていた。
「皆、無事だったか?」
「ハヤタさん、そうか! 俺達戻って来れたのか…」
甲児が安堵した途端その場にへたり込む。どうやら相当偉い目にあったのだろう。そんな事が見て取れた。
「何があったんだお前等?」
「そりゃもう大変でしたよぉ。だって甲児さんの頭の中全部…」
「だぁぁぁぁぁっ! それを言う必要はねぇだろうが!」
「むがむぐっ!」
言おうとしたなのはの口を甲児が急ぎ塞ぐ。それを見た皆が首を傾げる。一体何があったのかは皆が理解する事はなかった。
何故かなのはは甲児を冷めた目で見てるし、フェイトはダンに信頼を寄せた目で見ていた。一体何が起こったのか、それは、その場で静まり返ったジュエルシードと同じく分からなくなってしまった。
つづく
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