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スーパーヒーロー戦記
第27話 異次元の死闘
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レンジとばかりに再びノブを開き扉を開ける。
 其処にはパジャマ姿の美女達が今正に寝ようとしている光景であった。今度は個室だったようだ。
 またしても美女達の叫びが木霊する。今度は物を投げつけられる前に扉を閉めた。息を荒立てる甲児の横でなのはがジト目で甲児を見ていた。

「甲児さん…頭の中でそんな事考えてたんですね」
「ち、違うぞなのは! これはあれだ…敵の巧妙な罠なんだ! そうだ、そうに決まってる! ちゃんと頭の中じゃそう考えてたんだよ! 信じてくれ! これは本当なんだ!」

 幾ら弁解しようが無駄であった。なのはの中ではもう甲児は変態だと言う烙印が押されてしまったのだから。必死に弁解する甲児を無視し、なのはは扉の前に歩み寄る。

「分かりました。それじゃまた私がやってみますね。これ以上甲児さんが開けると色々と不味い事になりそうですし」
「あれ? さり気に俺見下されてない? やばい…目から涙が止まらないや…これ、どうしたら良いんだろう」

 一人涙を流す甲児を無視してなのははノブに手を掛ける。ちゃんと皆の居る場所をイメージしてドアを開く。その時、ふとなのはは考えた。

(そう言えば、フェイトちゃんは巻き込まれたのかなぁ?)

 ふと、フェイトの身を案じた。その思いのまま扉を開く。其処には眩いほどの閃光が二人を出迎えてきたのであった。




     ***




「デュワ!」

 ヤプールを前にセブンの光線技が放たれる。しかしどれもヤプールに届く前に消失してしまった。

【無駄ナ事ハ止メタラドウカネ?モウエネルギーモ尽キルダロウ】

 ヤプールの言う通り、既にセブンのビームランプは点滅しだしていた。この空間内では余計にエネルギーを使ってしまうのだ。

「ダンさん、此処は私も…」

 フェイトも共に戦おうとした時、彼女の膝が折れて倒れこんだ。この空間の中ではウルトラマンでさえ立っているのがやっとの空間だ。人間では立つことさえ困難になる。

(いかん…このままでは共倒れだ、何とか彼女だけでもこの空間から出さなければ…だがどうやって)

 この空間では全てに置いてヤプールが凌駕している。今のセブンの力ではヤプールに対抗出来る力は残っていないのだ。
 そんな時、セブンの目の前の空間に閃光が放たれ、其処から何かが落ちてきた。

「いだっ!」
「きゅぅっ!」

 それは甲児となのはであった。二人共閉鎖空間から抜け出て此処に出てきたのだ。

【ムッ、マダ鼠ガイタノカ?】
「ってて〜、何処だ此処?」
「また変な空間に出たみたいですよ」

 起き上がった二人が辺りを見回す。そして、膝をついてるセブンと倒れたフェイトを見つけた。

「ウルトラセブン! それにフェイトま
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