第27話 異次元の死闘
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理有るか」
ダブルライダーも事が無事に済んで良かったとばかりに言っている。だが、そんな中でハヤタとダンの二人は苦い顔をしていた。
(ダン、どう思う?)
(妙だ。無事に見つけられたと言うのに変な胸騒ぎが収まらない)
(僕もだ。何か引っ掛かる。このジュエルシードからは邪悪な何かを感じる……まさか!)
二人がそれに気づいた時は既に遅かった。突如そのジュエルシードから黒いオーラが放たれだしたのだ。やはり罠だったか!
気づいた時には既に遅かった。黒いオーラは既にかなりの範囲に広がりだしている。それを見た皆も慌てだす。
「なな、なんだぁ!」
「不味い! 皆、すぐに離れろ!」
ハヤタが叫ぶ。だが、黒いオーラは瞬く間に一気に広がった。一瞬漆黒の闇が視界を奪う。そして、闇が晴れた時、其処は何時もと変わらない場所であった。しかし…
「おい本郷! なのはちゃん達が居ないぞ!」
「何!」
其処に居たのは本郷、一文字、竜馬、隼人、武蔵、ハヤタ、アルフだけであった。
なのは、甲児、フェイト、ダンの四名が姿を消してしまったのだ。そして、消えた仲間の安否を気遣う皆の前で、光を失ったジュエルシードが静かにその場に転がっているだけであった。
***
「う〜〜ん、此処は…一体何処だ?」
「さぁ?」
甲児となのはの二人は今何処か分からない場所に来ていた。一面歪んだ空間の世界である。余り直視していると酔いそうになる。そんな空間であった。所謂異次元空間と言う場所である。
「ま、こんな時は俺の山勘に任せておけってんだ。何せジュエルシードを見つけて来た位だからな」
「は、はぁ…」
正直不安しか感じられなかった。だが、この際は任せてみるしかない。そうなのはは思えた。
二人は暫くその場を歩き続けた。方角など分からない。専ら甲児の気分次第であった。すると、目の前に一枚の扉が姿を現したのだ。
「おっ、俺の山勘大的中! あそこがきっと出口だぜぇ」
意気揚々と甲児は近づき扉を開く。中に入ると其処はさっきまで自分達が居た場所であった。しかし、其処には誰一人として居ない。甲児となのはだけだったのだ。
「あれ? 何で誰も居ないんだ?」
「きっと私達を探しに行ったんじゃないんですか?」
「だよなぁ。しょうがないなぁ、折角だから俺達も探しに行ってやるかぁ」
甲児がそう言って最寄の扉を開く、その先は長い廊下が待っている。
だが、開けてみたら其処に映った光景は全く別の光景であった。
たち篭る湯気。一面裸の美女達。此処は日頃の激務を癒す憩いの場。そう、其処は女湯であった。
「あ、あり?」
「え?」
二人の目が点になる。此処は確か廊下だった
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