ごわ
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そんなクラインを介護するために、私は兄達のところを離れてクラインが元気になるまで見てやった。
クライン「キリカ……俺は一発、いや五発ぐらいキリトに殴らないと気がすまねぇ!」
キリカ「ふられた恨みを兄にあたらないでよ……」
なんとか立ち直ったクラインは兄に恨みをぶつけていた。
クライン「くそ、キリトのやろっ……いつの間にかアスナさんとパーティー組みやがって……」
キリカ「要は羨ましいと」
クライン「あぁそうだ!羨ましいんだよ!」
クライン「最初から会った時よ、キリトにレクチャーすると同時に主人公のわき役の男子にさせようと思ったら、俺がキリトのわき役男子になってしまった!これじゃあ俺はヒロインと結ばれるのが薄くなるじゃんか!」
キリカ「第一層の『始まりの街』から、そんなこと考えていたのかよ」
後に知ったが、兄に好意をもつ女性が数人いました。
「末路」
キリカ「仕方ないよ。アスナから兄に誘ってきたのだから脈ありと言ったところみたいな感じがあるからクラインに恋人フラグは立たないと思ってね」
クライン「相変わらず容赦ないな!オイ!」
キリカ「そしてクラインは一生、誰とも結ばれずに逝ってしまうのだろう。なんだって主人公のわき役男子の立ち位置って、そんな結末しかないと思うし。だからドウセツもふられたことだし、一生独身の未来も考えたほうがいいよ?」
クライン「俺のこと嫌いなのか、キリカ?」
「きっと酸っぱさが原因で……」
キリカ「……クライン」
クライン「ん?」
キリカ「私……いや、兄も今までソロだったじゃない」
クライン「そうだな」
キリカ「それでね……変な気持ちと言うかな?今は二人だけで組みたいのだよね。兄はどう思っているのかはわからないけどさ、だからね……」
キリカ「邪魔すんな」
クライン「やっぱり俺のこと嫌いだろ……」
「相方の影響」
キリカ「あれは……」
クライン「『軍』じゃねぇか」
軍の部隊が上層部へと続く出口に消えて行くのを視界に映った。
キリカ「……軍の人達ってさ、なんだろう、統一って言うかさ、これって言う個性がでてないと思わない?」
クライン「あー……言われてみれば、確かに」
キリカ「だから私思うんだよね……」
キリカ「実はNPCか、ただのかませ犬になるかしか立場がないんだと思うんだ」
クライン「おまえ、さっきからどうした? なにかあったんだ?」
この時、軍の連中は兄の二刀流を引き立つためにある、かませ犬になったとは思いもしなかっただろう。
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