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真剣に私に恋しなさい! 〜 転生者は天下無双な血統種 〜
第三話 幼稚園ですか。
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か起こったりして俺が巻き込まれたりしていたので、それを解決するために奔走していたらなんかいつの間にか懐かれてた。



なので先生の言うことを聞かない園児も、俺の言うことはよほど無茶なことじゃなければ聞くようになってしまった。まあそれは別にいのだがなぜかそのことを知った先生からは積極的に面倒事を任されるようにもなってしまった。



……解せぬ。



と、そんなことを考えていると遠慮がちに「あ、あの…」という声が聞こえてきたのでそちらに視線を向けると、そこには桃色の髪をした女の子が、こちらの様子を窺うように立っていた。



「?どうした甘粕?なんかようか?」


この少女の名前は甘粕真与。



俺と同じ、バラ組に所属する園児の一人だ。



俺の言葉に、甘粕はどこか落ち着かない様子で口を開いた



「ひゃ、ひゃい!いっしょに組んでもらってもいいでしゅか?はわわ、噛んじゃった」



…どこのはわわ軍師だお前はと心の中で突っ込んでしまった俺は悪くないと思う。



とりあえず未だおどおどと挙動不審な甘粕を落ち着かせようと口を開く。



「とりあえず落ち着け。俺なら大丈夫だから。よろしくな甘粕」

「は、はい。よろしくお願いします」



今日は二人一組になって相手の似顔絵を描く時間。



あまり自信はないが、下手なものを書くと相手に失礼なので、黙々と一所懸命に書いていると、



「シャオ君は凄いですね」


甘粕がそう話しかけてきた。



なんの話だ?



「なんの話だ?って顔してますね?」

「む。口にだしてたか?」

「ふふふ。顔にでてましたよ?」



そういって甘粕はほほ笑む。



む。ポーカーフェイス(笑)には自信があったんだが。



「シャオ君はすごいです。さっきも山田先生のことも助けてたし」

「あれはそうしないと、話しが進まなかったからだ」

「それだけじゃありません。シャオ君はいつも困っている人に手を差し伸べてました。シャオ君は皆に慕われてます」



だから皆、シャオ君の言うことは素直に聞くんですよ?と甘粕。



「…………」



むむむ。確かに懐かれている自覚はあったが、こんな風に直接言われるとむず痒い物があるな。



俺が内心羞恥心で悶えていると、



「それに比べて私は……」



先ほどとは一転して、甘粕は暗い表情で俯きながら悲しげな声でそんなことを言い出した。



なんだなんだ。どしたあ?



「どうしたんだ、いったい?何か嫌なことでもあったのか?」



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