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真剣に私に恋しなさい! 〜 転生者は天下無双な血統種 〜
第三話 幼稚園ですか。
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君に忠勝君。こんにちわ」

「こんにちわー」

「ども…」



ここは年齢四歳から六歳の年齢の生意気盛りのクソガキを、子供好きのお人よしどもが親の変わりに安月給で面倒をみる場所。



そう、幼稚園である。



「いや『そう、幼稚園である』じゃねえよ」

「…なんで俺が考えてることがわかったんだタツ」

「いや口にでてたし…」

「え”?」



そんなバカな…。



俺は真偽を確かめるために近くにいた、(なぜか呆れた顔をしていた)先生に話しかける。



「先生。今俺考えてること口にでてました?」

「ええ、最初からばっちりね…」

「そうですかぁ」



先生が言うのなら本当なんだろう。



今度から気をつけよう…。



「それじゃあ失礼します」

「待ちなさい」



確かめたいことを確かめ終わった俺は、もうここには用がないと自分のクラスに行こうとしたのだがなぜか先生に引き止められ、『もっと子供らしい物の考えをしなさい』という説教を受けた。



……解せぬ。


















先生のお説教から解放され、自分のクラスの教室に入ると、新任である山田先生が園児たちに自分の言うことを聞かせようと四苦八苦していた。



「みんなー!今日は友達の似顔絵を書いてほしいので早く二人一組になってくださーい!」



先生は園児たちに向かって必死に呼びかけているが、園児たちはそんなこと知ったこっちゃねえとばかりに各々好き勝手なことばかりしていた。



「あわわ。どうしよう……」



言うことを聞かない園児たちに、先生は涙目になりながら困ったような顔を浮かべる。



(……はぁ、しょうがねえなぁ)



俺はため息を一つつき立ち上がると手をパンパンと打ち、未だ騒いでいるクラスメイトたちに向かって口を開いた。



「はい、ちゅうもーく!」



すると先ほどまで先生の言葉に見向きもしなかった園児たちの視線が一斉にこちらを向いた。



うん。ちゃんと聞こえてるみたいだな。



俺は園児たちの様子に満足げに笑みを浮かべながら話を続けた。



「お喋りすんのもいいけど先生困ってんだろぉー。早く二人一組になろうぜ!」



俺がそう言うとクラスの皆は俺の言うとおり、各々自分の好きな相手とペアを組むために動き出す。



え?なんで園児たちが先生の言うことは聞かないで俺の言うことは聞くのか?



ああ、なぜか知らないがちょうど俺がいる時に限って園児同士の揉め事とか事故と
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