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ソードアート・オンライン stylish・story
第十八話 S級食材を探せ!!
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付け合わせのサラダとピナ用のステーキを作るだけだが、そう時間は掛からねぇから先に座っててくれないか?」

「分かりました。行こう?ピナ」

「キィ♪」シリカとピナはシュウに促されて、リビングのテーブルに腰掛けて料理が運んでくるその時までゆっくりと待っていた。
そして十分後、両手に二つの皿を持ったシュウがキッチンから出てきた。一つはピナ用に小さく切ったフリット・ラピッドの肉のステーキ。そしてもう一つはデミグラスソースで彩られたシチューだった。

「待たせたな?出来たぜ」

「うわぁ♪美味しそうです」

「キュー♪」

シリカとピナはその出来栄えに目を光らせていた。
シュウは自分の分と付け合せのサラダを持って来ると自分の席に着き、各自に皿が回っていることを確認すると・・・

「「いただきます」」

「ピィ♪」

感謝の気持ちを捧げ、食事を始めた。シリカがシチューを口に運び、その味を確かめると・・・

「美味しい!とても美味しいです、シュウさん」

程好い旨みが口全体に広がり、シリカを笑顔にして行った。ピナに至っては無我夢中でステーキにがっついていた。

「そう言ってくれると嬉しいモンだな。後、サラダもちゃんと食べろよ?」

「分かってますよ」

これはリアルでもそうだったが、シュウは食事をする際には必ずバランス良く取る事を心がけており、好き嫌いも殆ど無かった。そのためシリカにはちゃんとサラダを食べるように促すが、シリカは文句一つ言わずにそれを食した。
そして食後にはシリカの大好きなチーズケーキまでシュウが作っており、大満足だったみたいだ。シュウはテーブルの食器を一つに纏め、キッチンに持って行き、食器洗い機に入れて戻ってくると・・・

「スゥ・・・スゥ・・・」

流石に今日の探索に疲れたのか、シリカはテーブルにうつ伏せながら寝息を立てていた。そしてピナはそれに寄り添うように羽を閉じて、見守っているようだった。
それを見たシュウはフッと軽い笑みを零すとシリカを起こさないように抱き抱えると自分のベッドに寝かせ、毛布をかける。

「今日はお疲れ様。ゆっくり休めよ?シリカ」

シュウは応接室のソファーに横になると天井を見ながら自分の疑問を思い浮かべる。

(そういや。キリトとアスナはどうしてんだ?最近連絡がねぇが・・・まあ、考えてても仕方ねぇか。あいつ等はあいつ等でやってると思うし・・・俺が気に病む必要はねぇか)

自分の疑問に終止符を打つとシュウも疲れたのか、意識を手放した。


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