第三百九十九話 不死使いその六
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「それだけで評判になるか」
「はい、人は」
「普通のことやと思うが」
「その普通のことがです」
リョサが言ったそれがというのだ。
「大きいのです」
「そやねんな」
「そうです、ですから」
それでというのだ。
「その真面目さを大事にされて下さい」
「僕のこの性格をか」
「はい、そして」
そのうえでというのだ。
「ウルグアイの統一をです」
「目指すんやな」
「そうされて下さい」
「ほなな」
リョサはそれならと答えた。
「どんどんやってくで」
「では軍隊も必要ですね」
「実はこれまで然程力を入れてへんかったが」
それでもというのだ。
「そろそろな」
「整えていかれますか」
「これまでは然程力を入れてへんかったが」
「これからはですね」
「国防に災害対策にや」
リョサはそれにと話した。
「賊やモンスター退治にも必要やし」
「整えてあたるのですね」
「そうしたことにな」
「そうされますか」
「そしてな」
それでというのだ。
「どうしても従わん街や村もな」
「攻めますね」
「平和的に統一したいが」
ウルグアイをというのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「どうしてもっていうなら」
「攻め落とすしかないですね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「軍隊は整える」
「これからは」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「ウルグアイ統一の主軸にもなってもらうわ」
「軍隊は」
「数を揃えて」
まずはそれからだった。
「装備も軍律も整える」
「そして強い軍隊にしますか」
「当然兵舎もちゃんとして物資もな」
「集めますか」
「そうもしてな」
そうしてというのだ。
「強い軍隊にするわ。僕が出す死体だけやとな」
「限度がありますか」
「ドラゴンゾンビを出しても」
言うまでもなく死体の中でとりわけ強力なものだ、リョサもこの死体とジャイアントゾンビは切り札の様に用いている。
「軍隊は不要か」
「そうはならないですね」
「災害救助する部署があればもう軍隊はいらへん」
リョサはそうした考えについて極めて否定的に述べた。
「そんな訳にはいかん」
「絶対に必要です」
「国としてな」
「幾らリョサ様がネクロマンサーで多くの死体を用いられても」
「軍隊は何かと必要や」
「それで整えられますね」
「そうするわ」
こう言ってだった。
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