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夢幻水滸伝
第三百九十九話 不死使いその五

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「そうしてな」
「産業を育成し」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「豊かにするで」
「そうしますね」
「そや、そして少しずつでもな」
「勢力を豊かにしますね」
「そうするわ」 
 こう言ってだった。
 リョサは予算の編成を出港して決めて勢力全体の統治にあたった、労働力は彼が出した死体達も用いて足りない分を補ってだった。
 ことを進めていった、すると。
「あの、予算ですが」
「どないや」 
 リョサは市庁舎の食堂で象人の女のモンテビデオの市長と話している、昼食のチキングリルを食べつつ話している。
「僕が考えたのは」
「かなり効率的かと」
 市長は真顔で答えた。
「これまでにない位の」
「そこまでええか」
「はい、やはりです」
 市長はサラダを食べつつ話した。
「政治力それに政治関連の特技が多く」
「特技のレベルも関係してるか」
「どれも高いので」 
 その為にというのだ。
「予算配分もです」
「出来てるか」
「はい、そして」
 それにというのだ。
「効果もです」
「出てるか」
「間違ってもです」
 市長はこうも言った。
「予算をリョサ様のことに使われないですね」
「私物化か」
「それも大きいです」
「いや、それはあかんやろ」 
 リョサは市長に顔を顰めさせて答えた。
「絶対に」
「予算を懐に入れることは」
「汚職はな」
「それが行う者もです」
「おるな、世の中は」
「そのことも大きいです」
「真面目にやってることもか」
 リョサは今度はジャガイモのポタージュを飲みつつ応えた。
「そのこともか」
「大きいです、それが評判になっていまして」
 それでというのだ。
「リョサ様の勢力に入りたい街や村がです」
「増えてるか」
「はい」 
 そうなっているというのだ。
「これまで以上に」
「そうやねんな」
「それでどうされますか」
 市長はリョサに尋ねた。
「そうした街や村を」
「迎え入れる」
 リョサの返答は一言だった。
「来る者は拒まずで」
「そうれますか」
「僕のまずの目標はウルグアイの統一や」
「それならですね」
「是非な」 
 自分の勢力に入りたい街や村があるならというのだ。
「迎え入れる」
「そうされますか」
「そしてな」
 さらに言うのだった。
「そうした街や村も統治するで」
「そうされますね」
「ああ、しかし真面目やと」
 リョサはそうであるならと言った。
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