第26話 怪獣殿下
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…あの怪獣が大人しく帰っていくぜ」
「あぁ、だが一体何故?」
誰もが驚いていた。今まで怪獣を倒す事しか考えられなかったのが、今こうして怪獣を大人しくさせてしまったのだ。まるで夢を見ている気持ちであった。
「やった…やったよ! 皆」
「ったく、無茶やってくれるぜあいつ」
「だけど優しい子だ。俺達に戦うだけじゃないって事を教えてくれたんだからな」
誰しも戦わずに済むのならばそれに越した事はない。しかし、怪獣と語り合うなんて勇気ある行動を今まで誰が出来ただろうか。そんな事が出来るのは恐らく、彼女しかいないだろう。
彼女のその優しさが最大の武器なのだ。されど、その優しさが、最大の武器でもあると同時に、最大の欠点でもあると言う事を、この時はまだ誰も知る由は無かった。
また、これは余談ではあるが、故郷に帰って行ったゴモラは、後にある青年と共に幾多の戦いを経ていく事になるのだが、それについての真偽は誰にも分からない事である。
つづく
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