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スーパーヒーロー戦記
第26話 怪獣殿下
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モラの出現から数日後。此処は太平洋沖の海原、其処を一隻のタンカーが泳いでいた。

「しかし船長、大変な事になりましたねぇ」
「全くだ、レーダーが使い物にならなくなったせいで魚群探知機も使えない始末。これじゃ漁業が大打撃を食らっちまうよ」
「だから俺達輸送船団が頑張らないといけないんですよねぇ。あ〜ぁ、やぶ蛇やぶ蛇」

 等と船員達が愚痴っている時であった。突如海の流れが荒れだした。荒れた海を見て船長は不審がった。
 妙だ。この荒れ方はおかしい。
 長年の経験から船長はそう察した。明らかにこの揺れは自然の揺れじゃない。何か悪い予感がするのだ。

「海が荒れている……だが、何でまた?」
「そうですか? 大した事ないみたいですけ……」

 その言葉が言い終わる直前であった。輸送船のどてっ腹に巨大な何かが突き刺さったのだ。その巨大な何かは貫いた輸送船を上空へ持ち上げた後、真っ二つに切断してしまった。
 破壊した後、海原から一体の巨大な怪獣が姿を現し雄叫びを挙げる。




 輸送船が爆破された報せは直ちにウルトラ警備隊に通報された。通報を受け、ガーディアンズメンバーが皆集められる。

「諸君、聞いての通りだ! 昨晩巨大な何かによりタンカー船が爆破されたと報せが来た」
「どんな怪獣か検討はついてるんですか?」
「全く分からん。だが、生き残った者の話によると此処に記載されているゴモラザウルスだったと言うそうだ」
「そんな馬鹿な! ゴモラザウルスには海を渡る能力がない筈です!」

 アマギが早速異議を唱える。

「幾ら此処で議論した所で時間の無駄だ。今我々に必要な事は一刻も早くその怪獣を倒す事だ。ガーディアンズ、直ちに出動せよ!」

 キリヤマ隊長の号令と共にガーディアンズ最初の任務が与えられた。
 なのははハヤタと共にビートルに乗り、フェイトとアルフはダンと共にウルトラホーク3号に乗り、甲児はマジンガーZ、ゲッターチームはゲッターロボに乗り、本郷と一文字はサイクロンに乗りそれぞれ怪獣の調査、発見に乗り出したのであった。





     ***




 太平洋上の輸送船爆破地点に辿り付いたビートルはその凄惨な光景を目の当たりにしていた。それは、全長200mはあるであろう巨大な輸送船が真ん中から真っ二つに引き裂かれていたのだ。
 それも、力任せに引き裂かれたのではなく、一点集中で貫かれた後自然崩壊した物と見受けられる。

「酷い……あんな巨大な輸送船が」
「あれだけの巨大な輸送船を真っ二つにするなんて…だが、そんな事あのゴモラザウルスに出来る事なのか?」

 ハヤタの脳裏に一抹の疑問が浮かんだ。あれだけの巨大な輸送船を真っ二つにするだけの事をする怪獣など居るのだろうか。あの
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