第26話 怪獣殿下
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学特捜隊本部へと戻ってきた。それを一同が見つめる。見れば見るほど特称な怪獣だった。
全体像と言えば以前多々良島で戦ったであろうレッドキングとほぼ同じ位の大きさを誇っているが何より皆の視線を奪ったのは頭部に供えられた二本の立派な角と太い尻尾だ。
「ふぅむ、これはもしかして1億数年前に生息していたゴモラザウルスじゃないのか?」
「ご存知なんですか? キャップ」
「いや、私も詳しくは知らんが、確か白亜紀の頃に生息していた肉食怪獣だと言う情報しか知らん」
そう呟きムラマツはパイプを咥える。
「ですが現れたのは絶海の孤島です。目を覚ましたからと言って我々の居る国に来る危険性はないと思われますがねぇ」
「そう願いたい物だ。今の我々は目を潰されたも同然の状態だ。余り揉め事は増えて欲しくない物だ」
それがムラマツキャップの正直な意見だった。人畜無害な怪獣なら放っておいても問題はない。寧ろ今問題とすべきなのは世界各地に散らばったジュエルシードだ。
あれを封印しなければレーダーも転移魔法も一向に使えないままなのだ。
「フジ君、直ちにこの写真とデータをウルトラ警備隊とアースラに転送してくれたまえ」
「了解」
科学特捜隊から転送された写真とデータは間もなくして、ウルトラ警備隊並びにアースラへと転送された。
「隊長、こりゃ間違いなくゴモラザウルスですよ! まさか生きた姿を見れるなんて、僕ぁ感激だなぁ」
アマギは感激していた。が、他の人間からしてみれば冗談じゃない。出来れば一生眠ってて欲しかった程だ。
「馬鹿言ってんじゃないよアマギ。こんなのが町に出てみろ。それこそ大パニックだ」
「心配ないですってフルハシ先輩。このゴモラザウルスが現れたのは絶海の孤島ですし、第一ゴモラザウルスは泳ぐ習慣がないんですよ。きっと今頃呑気に昼寝でもしてますって」
「そうであって欲しいものだ。無駄な闘いは出来る限り裂けて通りたい」
写真を眺めながらキリヤマは呟いた。無害な怪獣ならなるだけ放っておきたい。無駄な労力はなるだけ避けたかったのだ。
「そう言えばガーディアンズのメンバーは今何してる?」
「はっ、それなら今頃…」
此処はウルトラ警備隊に設置された訓練スペース。其処では今各々のメンバーが特訓を行っていた。
「さぁさぁ甲児君。この柔道5段、空手6段の一文字隼人さんを投げられるもんなら投げてごらんなさいって!」
「望む所だ! 銀河系の彼方までぶん投げてやらぁ!」
白帯を巻いた柔道着を着た甲児と黒帯びの一文字隼人が互いに組み合った。甲児が何度も必死に隼人を投げようとするがその度に隼人に返し技を食らい逆に投げられている。
「ぐぇっ!」
「はっはっはっ、修行が足り
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