俺のISはいろいろ詰まっている
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とになるわね………』
簡単に言うと、ディアンルグはそれが二つ入っている。それは本来ありえないことで、容量がオーバーするから。ディアンルグはそれを実現させているのである。……まぁ、やりすぎた感が満載なISと言ってもいい。
「まぁ、その辺りは複雑な事情があるんだ。黙ってくれると嬉しいかな」
『言ったらお前を浴衣姿にして襲うって思ってるわ』
「思ってねぇ!」
シヴァの指摘を即座に否定した。
『……ねぇ、一つ聞いていいかしら』
「……何?」
『さっきあなたのお姉さんについて調べてもらったわ』
「!?」
妙な反応の仕方をした簪さんだが、シヴァはそれを気にせずに続ける。
『文武共に優秀な姉がいるのに、どうして頼ろうとしないの?』
「………無理……だから……」
『何で……?』
「いや、シヴァ。あんな優秀な姉のお飾りになりたくないとかそういう配慮だろ」
「似たようだけどそれもある………けど……」
『けど?』
「私が……姉さんの彼氏を……殺したから……」
………え?
「『えぇええええええッ!?』」
さすがの衝撃の事実に、俺とシヴァは驚いた。
「『あんな女に彼氏って、嘘でしょ!?』」
「……反応するところ、そこなんだ………」
いや、だってそうだろ。あんな女の彼氏になる男は、よっぽど強いか弱腰か、完全に体狙いと思う。
『………でも、なるほどねぇ。そのほかにも色々と比べられたりとね……』
「いやぁ、あれでも彼氏ってできるんだ………」
そう思っていると、簪さんが聞いてきた。
「……姉さんのこと、どう思っているの……?」
「『迷惑女』」
俺とシヴァが声を揃えてそう言った。
「………確かに……そのとおりだけど……」
妹ですら認めたか。
『じゃあ、まずは姉と話すことね』
「いや、ここは俺とラブシーンしているところを目撃させるほうがいいと思う」
許可なく勝手に俺たちを賞品にしたんだ。それ相応の報復が必要だろ。
『それで本心を確かめさせる?』
「ああ。だが、その前に打鉄弐式を完成させるぞ」
『……でも、本人がそれを了承するかしら』
そう言ってシヴァは簪さんを見た。
「……どういうこと?」
『さっき聞いて回ったんだけどね、あの更職楯無って女、今持っている専用機を自分で完成させたらしいわよ』
シヴァがそう言うと、簪さんの顔が暗くなった。
「無理だな」
それを俺が両断した。
「……どうして、そう言い切れるの……?」
「ISは複雑の構造しているから一人ではっていうのは篠ノ之束並みでないと無理だ。まぁ、人として終わっている人間じゃないと無理ってことだ」
「……ずいぶん、言うんだね」
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