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ジェラシーラバー
第二章
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「何かとしてくれるし」
「尽くすタイプなんだ」
「真心でね」
「けれど嫉妬深いのは」
「だからそうして僕の為に尽くしてくれて」
 そしてというのだ。
「そのうえで妬いてくれるから」
「くれるんだ」
「そう、妬いてくれるから」
 それでというのだ。
「そこがいいんだよ」
「可愛いんだ」
「うん、勿論浮気なんてしないけれど」
 それでもというのだ。
「僕に一途でいてくれるのが嬉しいよ」
「悪く思っていないんだね」
「全くね、これからもね」 
 直治は敬一に言った。
「二人でね」
「暮らしていくんだ」
「ずっと幸せにね」
 こう言ってだった。
 彼はうどんを食べた、そして会社に帰ると午後も頑張った。そして家に帰ると妻に迎えられてだった。
 一緒に夕食を食べた、そこで妻は夫に言った。
「ねえ、またね」
「今夜もだね」
「お風呂はね」
 これはというのだ。
「一緒に入りましょう」
「いつも通りだね」
「お風呂は一人で入るよりも」 
 それよりもというのだ。
「二人で入る方がいいでしょ」
「だからだね」
「そう、それでね」 
 二人で一緒に食べつつ話した、夕食はチキングリルとジャガイモのサラダにほうれん草と玉葱の味噌汁である。
「ご飯を食べたら」
「一緒に入ろう」
「それでお互いの身体洗って」 
 そしてというのだ。
「浮気なんて絶対に出来ない位にね」
「してくれるんだね」
「ええ、いいわよね」 
 夫を熱い目でじっと見て尋ねた。
「そうしても」
「勿論だよ」
 これが夫の返事だった。
「それじゃあね」
「ええ、今日もね」
「一緒にお風呂に入ろう」
「そうしましょう」
 夫婦で話した、そしてだった。
 直治は妻と一緒に風呂に入った、夕食の後でそうしてだった。
 それから夫婦のベッドに入った、そこでパジャマ姿の妻は言った。
「じゃあ寝ましょう」
「一緒にね」
「そして起きてもね」
 ここでも夫を熱い目でじっと見ている、そのうえでの言葉だ。
「またね」
「一緒だね」
「ええ、朝ご飯楽しみにしていて」
「それじゃあね」
 夫婦でこうした話をして寝た、二人はお互い抱き合ってそうした。そして朝起きるとまた楽しい時間を過ごして。
 直治は白いエプロンとジーンズとセーター姿の恵美にだ、出勤する時にキスをしてから言った。
「行って来るよ、絶対にね」
「私以外はなのね」
「目に入ることはあってもね」
「それだけでも嫌だけれど」
「奥さんだけだから」
「絶対よ、それでお弁当持ったわね」
「持ったよ、じゃあ帰ったら」
 妻に自分から言った。
「また晩ご飯一緒に食べて」
「お風呂入りましょう」
「二人でね」 
 こう話して家を出た、その顔は幸せに
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