暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
26.ザ・シード
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「シュウさん、今日はカフェなんですね」

「ああ、今日が弁当ねぇからな。.......あと、シュウじゃなくて、集也な。ここではマナー違反だろ」

珪子が慌てたように口を押さえる。

「まあ、ここにいる生徒なんて大半がSAOプレーヤーだから俺の正体もばれてるだろうしな。珪子と里香は何してるんだ?」

この二人は、龍使いのシリカとリズベット武具店のリズだ。

里香は無言で窓の外へを指差す。
窓の外を見るとそこにはベンチに座るキリトと明日奈の姿が。明日奈はキリトの肩に頭をのせている。

「なんだろう..........こう......あの二人を見ているとその.........仲が良すぎて怒り増してくるな。いつか、キリト、一発斬ったろうかな」

「あんたがいうと冗談に聞こえないのが怖いわ。........でも、あんたってリーファと付き合ってるんでしょ?」

「まあな。........でも、あそこまでイチャイチャはしてねぇよ。最近、学校が忙しくてあんまり会えねんだよな」

思わず愚痴を漏らすと返答に困ったのか二人の言葉が止まる。

「まあ、それはそうと今日のオフ会、二人とも行くよな?」

二人は息を合わせて言う。

「「もちろん(です)!」」




エギルの店《ダイシー・カフェ》の扉には【本日貸切】という木札が掛けられている。

「スグってエギルと会ったことあったっけ?」

「うん、向こうで二回くらい一緒に狩りしたよ。おっきい人だよねぇ〜」

「言っとくけど、本物もあのマンマだからな。心の準備しとけよ」

何だろう、スグの表情が少し固いというか、なんていうか........

俺とキリト、明日奈、スグは《ダイシー・カフェ》の木の扉を開けた。

そこには見知った顔のみんなが広いとは言えない店内に、ぎゅっと詰まっている。

「ーーおいおい、俺たち遅刻はしてないぞ」

あっけ取られたキリトが言うと、制服姿の里香が来る。

「へっへ、主役は最後に登場するものですからね。あんた達にはちょっと遅い時間を伝えてたのよん。さ、入った入った!」

里香に引っ張られ、キリトは店内の奥の小さなステージに立たされる。

「えー、それでは皆さん、ご唱和ください。.........せーのぉ!」

「キリト、SAOクリア、おめでとー!!」

いくつものクラッカーと拍手、歓声が響く。キリトはポカンと口を開けたまま里香に飲み物を持たされる。

「カンパイッ!!」

乾杯の後、全員の簡単な自己紹介、それに続きキリトのスピーチ........それに巻き込まれ俺もスピーチをやらされ、クラインたちからは手荒い祝福をうけ、女性陣からはやや親密すぎる祝福をうけ、疲れ果てカウンターに座り込
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