暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン stylish・story
第十六話 温かさ
[1/5]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
第58層 戦神の聖域
シュウとリズベットはレアメタルであるゴーレムの眼を手に入れるために【戦神の聖域】と言うフィールドにやって来た。しかし・・・
「は、は・・・はっくしょん!!!さ、寒ぃぃぃ!!!」
このフィールドは樹氷で囲まれた極寒のフィールドだった。リズベットは寒さに凍え、身体を震わせていた。しかしシュウは・・・
「これで寒いのか?リズ」
「さ、さ、寒いに決まってるじゃない!!て言うか。シュウは寒くないの!?そんなコート一枚で」
「寒くないって訳じゃねぇが、根を上げるほどじゃないな。俺はもっと寒い所を経験したからな。要は慣れってヤツだ」
「うぅぅぅ・・・」
ここはかなりの寒さがあったがシュウが以前訪れた、【霊峰】に比べればまだマシだった。シュウはリズベットの寒がっている姿を見ているとヤレヤレと思い、アイテムデータから【狼毛皮のコート】を取り出し、リズに着せる。
「あ、ありがとう。シュウ」
「気にすんなよ。備えあれば憂いなしってヤツだ」
「何か今の言い方・・・皮肉っぽく聞こえたわよ?」
シュウの言い方にリズベットはジト目で聞き返すがシュウはそんな心は持っていないみたいだった。リズベットの返答を軽く返すとシュウは一足先にゴーレムが居るとされる【氷結の丘】を目指して、ドンドン進んで行った。
(シュウって性格が分からないなぁ。チャラチャラしている奴かと思えば、いきなりあんな真剣な表情になったりするんだから・・・)
リズベットは自分の疑問を思い浮かべながらコートを身体に包む。そのコートは名前の通り狼の毛皮で出来ていたため、軽く、そして・・・
「温かい」
「お〜い、リズ!置いていくぞ?」
「あ!待ってよ、シュウ」
リズベットは慌ててシュウに追いつくと、もう一つの疑問を問いかける。
「でもシュウの大剣・・・リベリオンだっけ?メンテもやってなかったのに来ちゃって良かったの?」
「俺の武器は大剣だけじゃねぇよ。あと4つは使えるぜ?例えば・・・」
シュウが途中で足を止めるとリベリオンからケルベロスに替えると後ろから迫って来ていた【何か】に向かって棍を放つ。
ギャイン!!
「っ!?」
そしてそれは泣き声を上げるとポリゴンと化し、消滅した。
リズベットは突然の事に少し驚きの表情を浮べていたが心を持ち直すとシュウのケルベロスを見始める。
「それって・・・ヌンチャク?でも棍が三つあるわよね?」
「ケルベロスって言うんだ。まあ、このヌンチャクは特別製なんだよ。それと・・・団体さんのお出ましだぜ!!」
シュウがケルベロスを構えると木の裏や背後から先程倒した白い狼【スノー・ウルフ】が10匹程現れ、シュウとリズベットを取り囲
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ