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第十六話 温かさ
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無理はしないでくれ。俺は仲間が傷つくのは見てらんねぇからよ」

シュウの眼差しに圧倒されたのか、リズはコクンと頷く。それを見たシュウは肩から手を離し、笑顔を見せる。

「分かってくれれば良いんだ。んじゃ、先に進もうぜ?このままじゃ日が暮れっちまうよ」

「うん!!」

笑顔をみたリズベットは元通りになり、シュウの横を歩き始めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

シュウとリズベットは足を進め、一つの広い場所に出た。そこには氷のような水晶が無数に生えており、光に反射してダイヤモンドダストのような輝きを放っていた。

「うわぁ!!キレイ!!」

「ああ!!凄くキレイだな。こんなキレイな場所があったなんて知らなかったぜ」

シュウとリズベットはその風景に心を奪われていた。しかしシュウは一時の心の癒しを堪能するとリズベットに転移結晶を渡す。

「念のために渡しておくぜ。俺が危険だと言ったらすぐに転移しろ。そしてリズが転移したのを確認したら俺もすぐに後を追うからよ?」

「分かった。シュウも無理はしないでね?」

「分かってるさ。んじゃ、俺の後ろに回ってくれ。リズはバックアップを頼む」

シュウの作戦にリズは頷き、メイスを構える。シュウはリベリオンから閻魔刀に替えるとゴーレムが居ないか周りを見渡すがそれらしい影はなかった。

(ここが氷結の丘の筈だ・・・なのにゴーレムがいねぇ。仕方ねぇ、おびき出すか)

シュウは閻魔刀からルシフェルに替えると剣を一本作り出すと水晶に向かって投擲し・・・

パパン!!と手を叩き、起爆させた。

「シュウ!?いきなり何を・・・」

「隠れてないで出て来いよ!!遊ぼうぜ!!」

シュウの狙いは起爆剣を爆発させる音と衝撃による陽動だった。
そしてその陽動に答えたのか、地面が揺れ始めると無数の水晶平原の中から体中に水晶をはめ込んだ全長10Mはあるゴーレム【クリスタル・ゴーレム】が地面から這い出てきた。

「お、大きいよ!シュウ!!」

「ゴーレムって言ったらこれ位はあって当然だろう?驚くまでもないぜ。っと、どうやら相手はやる気満々みたいだな?」

「えっ!?」

リズベットが呆気を取られた声を上げ、見てみるとゴーレムが二人を踏み潰さんと片足を上げていた。そしてそれが一気に二人に向かって襲い掛かった。

ドゴォォォン!!!振り上げられた足が地面に付くと地面は揺れ、衝撃波が二人を襲う。

「いやぁぁぁ!!!こんなのどうやって倒すのよ〜〜!!!」

「ハッハ!!こいつはCrezyだぜ!!あれ喰らったら一撃必殺だろうな!!」

「呑気に言ってんじゃないわよ!!死んじゃうわよ!!」

「慌てんな。良いか、作戦を伝えるぜ?俺がやつの気を引いている内
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