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第十六話 温かさ
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む。
「数が多いよ!!シュウ、どうするの!?」
「Ha!!少ないぜ!!これ位ならルシフェルを出すまでもねぇよ!!リズ。動いたり喋ったりするんじゃねぇぞ?俺が前でこいつらの相手をするからよ」
そう言うとシュウは狼の群れを前に、一歩踏み出し・・・
「C’mon,wimp(来いよ、ノロマ)!!」
挑発したその瞬間、狼達が一斉にシュウに襲い掛かった。
「危ない!シュウ!!」リズベットはシュウが襲われると思い、メイスを持って加勢しようとしたが・・・
「Too late(遅すぎるぜ)・・・It’s obvious(見え見えだ)!!!」
シュウは狼の爪や噛み付きを避けたり、ケルベロスで弾きながら、スノー・ウルフをケルベロスの牙の餌食にして行った。シュウの戦いぶりを見ているリズベットは呆然としていた。
(凄い・・・あれだけの敵を相手にダメージを殆ど受けない。これが真紅の狩人の力なの!?)
あまりに圧倒的なため、リズベットはシュウに声をかける。
「もう少しじゃない!早くやってしまいなさいよ!!」
「バカ!喋るんじゃねぇ!!」
シュウの警告は遅かった。一体のスノー・ウルフがシュウからリズベットにターゲットを替えると飛び掛った。いきなりの事にリズベットは対応に遅れてしまう。
「えっ!?」
リズベットは逃げようとしたがウルフが目前まで迫っていた。しかしそのウルフより早く動いた者がいた。
ガブリ!!
「ぐっ!!」
「えっ!?」
それはシュウだった。シュウは他のウルフを片付けると瞬時に距離を縮め、自分の左腕をウルフに噛ませ、右腕でリズベットを抱き寄せていた。シュウのHPゲージはあまり減ってはいなかったが、噛み付かれているその光景は痛々しい程だった。
「俺の腕は美味しくねぇだろう?ウルフさんよ!」
シュウは右腕にべオウルフを身に付けると鉄拳をウルフに打ち込み、弾き飛ばした。そのウルフはポリゴンと化し、消滅して行った。そしてその場に少し沈黙が走った。そしてリズベットが口を開く。
「シュ・・・シュウ。あの・・・」
「リズ。俺はお前に言ったよな?動いたり喋ったりするんじゃねぇぞって・・・」
シュウの言葉にはふざけていることなんか一切感じられない程、声が低かった。
「ご、ゴメン。でもシュウを助けたくって・・・」
「その気持ちはありがてぇんだけどよ・・・そのせいでリズが危機に陥ったじゃねぇか!!」
ウルフ系統のモンスターはプレイヤーの言動でターゲットを変えてくるモンスター。つまり何もしなかったら襲ってこない事をシュウは経験で知っていた。そしてシュウは声を張り上げ、リズの肩を力強く握り、そして真剣な目線をリズに向ける。
「頼むから
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