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ソードアート・オンライン stylish・story
第十五話 工房
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の私でさえ、持ち上げる事が出来なかったのに・・・この人の筋力数値って一体どれ位あるのよ!?)

「それで、お願い出来るか?」

「重かったですけど大丈夫です。新品同様にしてみせます!!」

「おっ!頼もしいね。期待してるぜ?んじゃメンテ代金は・・・」

シュウが代金を払おうとすると、他のお客が入ってきた。そして直ぐにリズベットの元に頼み込んだ。

「あの・・・槍のオーダーメイドをお願いしたいんですが?お金とレベルは大丈夫なのでここで作れる最高の槍を作って下さい!!性能は攻撃力が高ければ構いません!!」

その客は攻略組みのメンバーの一人らしく攻撃力を優先とした槍の作成を依頼してきた。

「槍ですか・・・。最近金属の相場が上がっていまして・・・」

「そうですか。分かりました・・・では改めて」

当然、武器を作るには金属などの鉱石が必要だった。しかし最近の金属の採掘が少なくなり、相場が上がってきていた。良い武器を作るにはそれなりの良い金属を用意する必要があるのだが、それには大金を支払う必要があった。
しかしリズベットが何かを思い出し、提案を出す。

「そう言えば。第58層の南に巨大なゴーレムがいるって聞いた事があります。そのゴーレムの眼が金属で鍛えたらそれなりの武器を作る事が出来るって聞いてますが・・・」

「第58層ですか。僕の力じゃ無理ですね。それにモンスターが強力になってきてるし、諦めるしか・・・」

最前線は60層までに達していたが、モンスターの凶暴性は変わらなかった。二人とも諦めた時にシュウが提案を出す。

「そうでもないと思うぜ?」

「えっ?・・・って、貴方はシュウさんじゃないですか!!先日の攻略にはお世話になりました!!」

「シュウ。攻略。真紅のコート・・・ああっ!!もしかして便利屋デビルメイクライの店主で、【真紅の狩人】で有名な、あのシュウさん!?」

今更思い出したのかリズベットは声を張り上げる。シュウは頭を掻きながら、答える。

「まあな」

「って事は・・・あっ!さっきの依頼。お引き受けします!!金属は何とかして手に入れてみます!!」

「・・・なるほど。分かりました!!では、お願いします!!」

この時シュウの脳裏には一つの事しか頭になかった。リズベットが交渉を成立させると攻略組みはお礼を言い、作戦会議があるとかで出て行ってしまった。それを確認したリズベットはシュウに商談を持ちかける。

「あの・・・シュウさん」

「敬語じゃなくて良いぜ?普通にシュウって呼んでくれ。そっちの方が親しみやすいし、俺も嬉しいってモンだ」

曇りの無いシュウの笑顔にリズベットは少し顔を赤くすると頷く。

「・・・そう。なら私もリズって呼んで?」

「了解
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