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星河の覇皇
第八十八部第五章 隙を窺い合いその十九

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「存分な、二日酔いになってもだ」
「それをすぐに癒す」
「そのうえで、ですね」
「配置に戻ればいいですね」
「薬を飲むなり入浴をしてだ」 
 そうしてというのだ。
「行うことだ」
「ではそうさせて頂きます」
 オムダーマン軍随一の酒豪としても知られる勇将のマトクが応えた。
「もっと言えばこれまでもです」
「貴官は飲んでいるな」
「そうしてきましたが」
 それでもというのだ。
「この度も」
「それではな」
「はい、その様にして」
 そうしてというのだ。
「ストレスを解消していきます」
「それではな」
「ワインが多くありますので」
「補給も受けてだな」
「そうして、一日一人一本分はです」
 ワインのボトルがというのだ。
「ありますので」
「飲むな、貴官も」
「そうします、嗜好品もです」 
 ワインもその中に入る、これは煙草と同じだ。
「ありしかも自費で」
「買えるな」
「ですから」
「実際にそうしているか」
「はい」
 アッディーンに微笑んで答えた。
「そうさせてもらっています」
「ならだ」
 アッディーンはマトクに微笑んで応えた。
「貴官もな」
「その様にしてですね」
「楽しむといい」
「それでは」
「私もです」
 サリールも言ってきた。
「ビールですが」
「ビールか」
「はい、そちらが好きです」 
 この酒がというのだ。
「ですから」
「自分で購入してか」
「飲んでいます」
「そうなのか」
「サハラではあまりない酒ですが」
 サハラでは酒はワインが主流だ、ビールや蒸留酒も存在しているがワインに比べればあまり出回っていない。
「しかしです」
「貴官はそちらだな」
「左様です」
「飲んでも乱れず次の日に差し支えがなければいい」
 アッディーンは酒についてはこう言った。
「それでな」
「左様ですか」
「どれだけ飲んでもな」
 例えそうしてもというのだ。
「誰でもな、兵達もだ」
「飲んでいいですね」
「酒もまた」
「左様ですね」
「食事には出ないが」
 あくまで嗜好品である。
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