第三章
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ハローワークに行こうにもだった。
「畔木洋一を許すな!」
「いじめ駄目!」
「生徒に手を出すな!」
「幼女を襲うな!」
「学生時代にもいじめをやっていた!」
「学校の金も横領していた!」
マスクとサングラスで顔を隠してこっそりと行くと貼り紙が大量に貼られていた、これではとてもであった。
入られなかった、懲戒免職になっていて収入もなくこのままではマンションで暮らせなくなるのは自明の理であり。
実家に帰るしかなくなったがここでだった。
岩清水はにたぁ、と笑ってだ。仲間達に話した。
「彼を実家に帰してあげましょう」
「我々の手で、ですね」
「そうしてあげますね」
「ここは」
「はい、彼の気持ちを汲んで」
そうしてというのだ。
「そうしてやりましょう」
「わかりました、では」
「そうしましょう」
「どうせもうマンションでは暮らせないですね」
「このままですと」
「そうしましょう」
こう言ってだった。
彼は次の行動に移った、休日の朝にだった。
畔木のマンションに殺到してだ、その前で叫んだ。
「畔木洋一さんいるのはわかっています!」
「早く出てきなさい!」
「貴方の悪事はわかっています!」
「私達は貴方を許しませんよ!」
「あの、ここでは騒がないで下さい」
管理人が出て来て止めた。
「他の人達に迷惑ですので」
「ではです」
岩清水はその管理人に話した。
「彼を出してくれますか」
「本人をですか」
「私達が求めているのは彼の身柄とです」
岩清水はさらに言った。
「そしてです」
「そのうえで、ですか」
「マンションの解約です」
「本人に認めさせればいいですね」
「はい、家具等は実家に送るということで」
「ではそうしますので」
「すぐにお願いします、彼の身柄は我々が拘束します」
この言葉と共にだった。
彼は動きはじめた、仲間達と共に。
管理人からマスターキーを借りて畔木の部屋の扉をこじ開けて難を逃れようとトイレに隠れていた彼をだった。
見付け出した、他の場所にはいないので一目瞭然だった。
「ここです」
「ここに畔木がいます」
「隠れています」
「どうしますか」
「マスターキーがあります」
岩清水は笑って答えた。
「ですから」
「トイレの扉もですね」
「開けられますね」
「では開けて」
「引き摺り出しますね」
「そうします、畔木さんいいですね」
岩清水はトイレの扉の前で中にいる彼に告げた。
「今から貴方を出します」
「覚悟しろ!」
「今から引き摺り出してやる!」
「お前の罪は明らかだ!」
「隠れても無駄だ!」
「逃げられないぞ!」
「さあ、開けます」
同志達の言葉を背景にだった。
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