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とある星の力を使いし者
第173話
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と、それに対する一部の過激な反応が、次々と争いを加速させてしまっている。
そして、この動きに呼応するように学園都市で開催された、今回の迎撃ショー。
一見すれば、統括理事会側からの正式な『デモには屈しないという意思表示』とも受け取れるが、

(それにしては、あまりにも手際が良すぎるじゃんよ。)

兵器開発というのはプラモデルを作るのとは訳が違う。
開発の申請を行い、予算を計算を繰り返し、審議を通して、試作機の設計を行い、組み立てた機材で何千回も何万回もシミュレートを行い、満足する数値を叩き出して、初めて『商品』として表に出てくる。
一連のデモが激化したのはここ数日の話だ。
年単位の開発期間を必要とする兵器開発では、どうやっても追いつかない。
となると、

(学園都市は既に準備を終えていた。
 世界がこんな風になるのを見越して、それを事前に止めるのではなく事後を制する為に策を練ってたって訳じゃんか。)

くそ、と愛穂は吐き捨てそうになった。
戦争の引き金を引いたのは学園都市ではないのかもしれない。
しかし、その話に乗って都合良く利益を得ようとしているのは間違いない。
と、ノートパソコンの持ち主であるエンジニアの女性が、作業服の袖で額の汗を拭いながら、つまらなさそうにニュースの画面へ眼をやった。

「どこにチャンネルを合わせても似たような感じなのよね。
 こういう時、バラエティの専用チャンネルとかに契約しておけば良かったなって思うわ。」

「どう思うじゃんよ、この状況。」

「そうね。」

兵器開発研究者のエンジニアは一呼吸置いて言う。

「仕事が増えるのは良くないわね。
 サービス残業はもっと良くない事よ。」

「今回の展示、いつものとは全く毛色が違うじゃんか。」

「企画部長が張り切っていたからね。
 需要産業=むさ苦しいという固定概念を覆せば、そこに新たな市場が開けるのだーとか何とか、兵器開発の現場で凄い事言っていたわね。
 熱に浮かされているようだから氷の塊で殴っておいたけど。」

「ここで開発されている技術は、明らかに外部企業への『売り』を目的としていない。
 となると、これはもう軍事演習と同じ、ただ詳細不明の兵器群の破壊力だけを『敵』に突きつけ、その威圧感をもって外交カードを切ろうとしているだけじゃんよ。」

「まあね、破壊力だけは抜群だったわ。
 おかげで企画部長のネジが二、三本やられたらしくて、さらにフザけた事を口走るようになってしまったけど。」
 
「取り引きされている商品にしても、展示されている物がそのまま出荷される訳じゃない。
 ライフルからフルオート機能を排除して店頭に並べるように、実際は三世代も四世代もグレードを落したものを売ってるだけ。
 それっ
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