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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
街を覆う毒霧
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ようと所詮私の相手ではありませんしね」
「いいのですか?既に七人の同志が彼等に倒されていますよ」
「ならば彼等の仇もとるまでのこと」
 彼は即座に答えた。その整った目に一瞬激しい憎悪の光が宿った。
「それに彼等はもう回収されたのでしょう?」
「はい、本部に収容されました。いずれ本格的な再改造を受けるでしょう」
「なら問題はありませんね。ただ同志達が受けた敗北の辱めは晴らさねば」
「期待していますよ」
「ご安心を。必ずやこの街を死の霧で覆ってみせます」
 彼はそう言うと凄みのある笑みを浮かべた。
「このンジョモ=ガミン、いやドクガロイドの名にかけて」
「そうですか。では吉報を待っていますよ」
 彼はそう言うとコーヒーを飲み終え席を立った。そして店を後にした。
「彼も色々とご苦労なことだ。リーダーにはリーダーの気苦労があるということか」
 ドクガロイドは彼の後ろ姿を見送って呟いた。
「僕にはあまり関係はないが。僕がここでやることは二つしかないしね」
 彼はそう呟くとコーヒーを飲み店の外を見た。
 そこは地下の商店街である。人々がショッピングを楽しんでいる。
「この街を死の街に変えること。そしてライダーを倒すことだ。けれどこれは同時に出来るか」
 そう言うとコーヒーを飲み干し店を出た。そして店の出口でポツリ、と呟く。
「ライダーストロンガーか。破天荒な奴だというけれどどんな奴かな」
 彼は商店街を歩いていった。そして外へと出て行った。

 城茂はルミと共に梅田のオフィス街にいた。そしてバダンの手懸かりを捜していた。
「最近急に人が入ったビルとかはありませんか?」
 城は交番で尋ねた。
「んっ、そこに何か用があるの?」
「はい、実は仕事の依頼をしに来たのです。丁度東京からこちらに進出する為の業務提携の為に」
 城は交番にいる制服姿の警官に言った。怪しまれないよういつもの薔薇のジーンズではなく紺の地味なスーツである。
「成程。それで肝心の場所を忘れてしまったというわけですね」
 警官は微笑みながら言った。わりかし人のいい警官である。
「はい、そうです」
 城は素直に答えた。勿論これは演技である。
「それでしたら・・・・・・」
 警官は地図を指し示しながらその場所を一つ一つ説明した。城はそれを地図に一つずつメモした。
「有り難うございます、これで辿り着けそうです」
「いえいえ、また困ったことがあったら何時でもどうぞ」
 警官は彼を笑顔で送った。別におかしいとは思ってはいないようだ。
「さて、と。これであやしい場所は、と」
 城は歩きながら地図を見てチェックしている。ルミはそんな彼を変わったものを見る目で見ていた。
「んっ、どうしたんだいルミちゃん」
 彼もその視線に気付いた。そして彼女に問
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