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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
森に煌く刃
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を見切っていた。
「ケーーーーーッ!」
 上に跳び上がる。そして上の鍾乳洞を掴んだ。
 そこから天井に張り付いた。まさに獣の動きであった。
「甘いよっ!」
 だがカマキロイドも負けてはいない。アマゾンへめがけ鎌ィ足を放つ。
 アマゾンはそれを天井を四つんばいのままかわす。首だけが下を向いている。
「おのれっ、何という奴だ・・・・・・」
 これにはさしものカマキロイドも絶句した。今まで獣とも戦ってきたがこのような相手ははじめてであった。
「けれど、それでこそ倒しがいがあるわ」
 カマキロイドはニヤッと笑った。そして鎌ィ足を放つのを止めた。
 アマゾンはそれを見て地に降り立った。そしてカマキロイドに対して構えを取る。
「この動き、見切れるかしら」
 カマキロイドはススス、と横に動いた。まるで滑るような動きだ。
「ガゥッ!?」
 アマゾンはその動きに戸惑った。そして必死に追おうとする。
 だが速い。アマゾンも俊敏だがカマキロイドの動きも負けてはいなかった。まるで陽炎のような動きである。
「ウフフフフフフフ」
 カマキロイドはアマゾンの後ろに回り込んだ。そして切りつけた。
 しかしそれはアマゾンの予想通りであった。彼は振り向かずに屈んだ。
 そして手の鰭で怪人の足を払わんとする。だが彼が切ったのは幻影であった。
「残念ね。私はここよ」
 カマキロイドの声が上から聞こえてきた。それと同時に鎌が振り下ろされる。
 アマゾンはそれを左手の鰭で受け止めた。ガキイイン、と金属音がした。
「ケケーーーーーッ!」
 アマゾンは上へ蹴りを放った。カマキロイドはそれを胸に受けた。
「グッ・・・・・・」
 そのダメージに一瞬怯んだ。アマゾンはそこに跳び掛かった。
 肩を掴み首筋に噛み付かんとする。しかし怪人はそれを振り払った。
 後ろへ跳ぶ。その後ろは滝であった。
「もう退けないわね」
 カマキロイドは後ろに聞こえる滝の轟音を聞きながら言った。アマゾンは間合いを詰めて来る。
 滝を横に両者は対峙した。そして構えを取る。
 互いに隙を窺う。次の一撃で勝負が決まる。
 動かない。いや、動けないのだ。先に動いたほうが負けるのだから。
 アマゾンもカマキロイドも互いに相手を凝視する。先程までの激しい闘いが嘘のようである。
 アマゾンが横へ跳んだ。まず壁を両足で蹴った。
「何っ!」
 カマキロイドはその動きに驚いた。だが咄嗟に鎌ィ足を放った。
 しかしそれは当たらない。アマゾンは三角跳びの要領で滝に跳び込んだ。
「なっ!」
 これにはカマキロイドも驚いた。自分から死地に跳び込むとは。
「どういうこと・・・・・・」
 カマキロイドは戸惑って滝を見た。何か考えがあるというのか。
「しかし今跳び込んでも・・・・・・
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