森に煌く刃
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!?」
戦闘員の一人が思わず声をあげた。
「そう、下よ」
彼女は頷いて答えた。
「地下にいるわ。そしてそこに潜んで待っているのよ。我々が疲れていくのを」
その言葉に戦闘員達は騒然となった。
「だけどそうはさせないわ。何としてもその前に奴等を倒す。その為には」
彼女は会議室のモニターを写した。そこには複数の映像が映し出されている。全て蟷螂達が見ているものだ。
「必ず探し出す」
彼女は強い口調で言った。そして戦闘員達に言った。
「それまでは動かないわ。全員ここに待機して鋭気を養う事。いいわね」
「ハッ!」
戦闘員達は一斉に敬礼した。そしてその場を去った。
それから数日経った。やがて蟷螂のうち一匹が滝におかしな場所を見つけた。
「ここは?」
そこは滝に隠れた入口になっていた。その奥は洞窟になっている。
「もしや・・・・・・」
ここならば外からは見えない。そして滝から水に入り魚を獲る事も可能である。
「怪しいわね」
すると別の蟷螂のモニターからも映し出された。
それは一つの洞穴だった。そこもまた奥へと続いている。
そしてその洞穴には貴重なものがあった。果物の皮だ。
「これはもしかして・・・・・・」
それを見た戦闘員の一人がカマキロイドに対して言った。
「ええ、あり得るわね」
カマキロイドはその戦闘員に対して言った。食べかすではないか、と。
「しかし・・・・・・」
一つ疑問に思った。このような見つかり易い場所にわざわざ捨てるであろうか。地に掘って埋めればそれで済むというのに。
そしてアマゾン達ではなく熊や狐の可能性もある。だとしたらこちらが下手に動いてそこをアマゾンに付け込まれる可能性もある。
「どうしたものか・・・・・・」
カマキロイドは思案した。その時別の蟷螂がもう一つの映像を映した。
そこは木の根の下であった。そこに穴熊の穴らしきものがあった。
そこはかなり奥深くまで続いている。穴熊の穴にしては深過ぎる。そして肝心の穴熊もよく一緒に住んでいる狸も住んではいなかった。
「ここはもしかすると・・・・・・」
カマキロイドは今度は戦闘員の言葉に大きく頷いた。
「もしかするわね。よし、遂に尻尾を掴んだわよ」
そう言うと後ろに控える戦闘員達のほうを振り向いた。
「全員出撃!半分は滝の入口から、そして残る半分は私と共にあの木の下の穴から行くわよ!」
「ハッ!」
戦闘員達は敬礼した。そしてカマキロイドも怪人の姿をとった。
「アマゾンライダー、その暗い穴を死に場所とするのね」
彼女はそう言うと凄みのある笑みを浮かべた。そして指令室を出た。
カマキロイドの言葉通りバダンは戦力を二手に分け穴に忍び込んだ。一隊は滝の穴より、そしてカマキロイドが率いる
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