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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
森に煌く刃
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いたのだ。
「うん、けれどバダンの奴等手強い。きっとまだまだアマゾン達を狙って来る」
 アマゾンは木の実を食べながら言った。アケビのようである。
「そうだろうな。連中はゲドンやガランダーよりしつこいみたいだし。ここも見つかるかも知れないな」
 モグラ獣人もそのアケビを食べながら言った。
「それは無いと思う」
 アマゾンは言った。
「どうしてだ?」
 モグラ獣人は彼に対し問うた。
「あいつは蟷螂の怪人。蟷螂は木の上にいる。土の中にはやって来ない」
「そうか、じゃあこの地下の道を使っていくか」
「それがいいと思う。相手の裏を衝くのも戦い」
 アマゾンはそう言うと頷いた。そして二人は休息に入った。
「あの連中は何処にいるのだ」
 戦闘員達が夜の森の中を進みながら忌々しげに言う。
「木の上にでもいるんじゃないか」
 戦闘員の一人が上に生い茂る木の枝を見上げながら言った。
「確かにな。襲撃を掛けられるのはいつも上からだ」
 別の戦闘員が言った。
「しかしいつも木の上にいるのか?何時寝ているんだ?」
 他の戦闘員が疑問に思った。
「その時は何処かに潜んでいるんだろう。洞窟にでも隠れて」
「そうか。それじゃあ洞窟を一つ一つ虱潰しに当たってみるか」
「よし」
 かくしてバダンはアマゾン達が潜んでいそうな洞窟を一つ一つ調べていった。だがその手懸かりは全く掴めない。
「戦況はどう?」
 本拠地の作戦室においてカマキロイドは戦闘員の一人に尋ねた。
「思わしくありません。アマゾンライダー達の奇襲の前に一人また一人と倒されております。戦力は既に半分以下にまで落ちています」
「そう、半分以下に・・・・・・。辛いわね」
 カマキロイドはその報告に表情を暗くさせた。
「しかしこの大台ケ原にいるのは間違いありません。いずれ尻尾を出すでしょう」
 戦闘員はそんな彼女を励ますように言った。
「だといいのだが。相手はあのアマゾン、やはりやり方を変える必要がありそうね」
 カマキロイドは腕を組んで言った。
「やり方を変える、と言いますと」
「偵察用の小型蟷螂の量を増やすわ。そしてこの大台ケ原全体に散らばせるの。そして連中の行動を始終監視するのよ。それこそ網の目のようにね」
 彼女はそう言うとニヤリ、と笑った。
「アメリカ軍がかって我々にやった作戦だけれどね」
 ベトコンの奇襲に悩んだアメリカ軍はベトコンに対し彼等が潜んでいるであろうジャングルに集音器をばら撒いた。そして彼等の動きを掴もうとしたのである。
「成程、そして隠れ家を見つけ出すのですな」
「そう、そして連中が休息を取っている隙に襲い掛かる。これなら問題無いわ」
 カマキロイドの目が光った。そしてニヤリ、と笑った。
「アマゾンライダー、何処に隠れているかは知ら
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