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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
火吹き竜の島
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こで再び凄惨な笑みを浮かべた。
 「俺は俺の方で奴等を消す。先に奴等を始末させてもらう」
 「・・・・・・要するに早い者勝ちということか」
 「そうだ。解かり易いだろう」
 「わかった、その話乗ろう」
 三影はそう言うとサングラスを再び架けた。
 「では俺は早速行動に移らせてもらおう。何しろその為にここへ来たのだからな」
 「部屋は用意するぞ。休んでいくがいい」
 「いや、いい。悪いが海の底はどうも好きになれない」
 「そうか。では勝手にするがいい」
 三影は踵を返し部屋を後にしようとする。トカゲロイドはその彼に尋ねた。
 「一つ聞き忘れていた。奴等に敗れたカメレオロイドとジゴクロイドはどうなった?」
 「本部に回収された。再び改造手術を受けるらしい」
 三影は彼の方を振り向かず言った。
 「そうか。ならばじきに甦ってくるな」
 「ただしそれがどんな姿かは保障しないがな」
 「?どういう事だ?」
 「・・・・・・いずれ解かる」
 三影はそう言うとその場を去った。
 「あの男、何が言いたいのだ」
 トカゲロイドは閉じられた扉を見ながら言った。だげそれには構わず戦闘員達の方を向いた。
 「早速作戦を練るぞ。カマキロイドとジゴクロイドの敵討ちだ」
 「はっ」
 戦闘員達は敬礼した。そして隣の会議室へと入っていた。

 夜が明けた。伊藤博士と村雨は再び車を進めた。
 「生憎の雨だな」
 博士は車の窓を濡らす雨をワイパーで払いながら言った。
 「それにしてもワイパーの動きが悪いな。やはり中古なだけはある」
 博士はそう言って苦笑した。
 「いや、動きが悪いだけならまだしも音がするのは。これでは外の音も聞こえないな」
 「いや、博士、それは安心してくれ」
 村雨は博士に言った。
 「音は俺が聞いている。例え針が落ちる音でも聞き逃さない」
 博士の顔を見て言った。
 「そうだったな。頼りにしているよ、村雨君」
 博士は彼の顔を見て微笑んで言った。
 高速道路に出た。道は雨で水浸しとなっている。
 「タイヤも磨り減っているしな。ここは用心して運転しよう」
 博士は周囲に気を遣いながら車を運転する。
 その時その周りを十台近くのオートバイが通り過ぎていった。
 「ん、何だあれは」
 博士と村雨は彼等を見た。その一団は傍若無人の有様で道路を進んでいく。
 「街道レーサーか。それにしてもマナーの悪い連中だ」
 博士は顔を顰めて言った。
 「街道レーサー?」
 村雨はその言葉に反応した。
 「あ、知らなかったか。じゃあ教えてあげるよ。公共の道路を勝手に占領して自分達のレースを楽しむ連中さ。まあ愚かな連中である事は間違いないね」
 「そうか。愚かな連中か」
 「そうだよ、幾ら自分達が楽し
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