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俺様勇者と武闘家日記
第3部
オリビアの岬〜海賊の家
オリビアの岬
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ル!! あそこになにかあるのか!?」

 ユウリが尋ねると、たまりかねたナギが見張り台からするすると降りてきた。

「あそこに島があるんだけどさ、そこにぽつんと祠みたいのが建ってんだよ。なんか怪しくねえ?」

「祠だと?」

 なんでこんなところに祠があるのだろう。ナギの言葉に、皆が首を傾げる。

「わかった。今からそこに向かおう。バカザル、ヒックスにその祠の位置を伝えておけ」

「りょーかい!」

 ユウリの指示にナギはすぐさまヒックスさんのところに向かった。その姿を見届けたユウリは、今度はルークの方に視線を移す。

「おい。お前の親父が流刑された場所は、『祠』の牢獄だったよな?」

「ああ、そうだけど……、あ!!」

「もしかしたらそこにお前の親父……サイモンがいるかもしれない。サマンオサで見た地図も、確かこの辺りだったはずだ」

『!!』

 ??サイモン。かつて魔王を倒すため仲間とともに旅に出た勇者であり、英雄。そして、ルークのお父さんでもある。けれど無実の罪により、『祠の牢獄』という場所に連れていかれ、捕らわれの身となってしまった。その人が、もしかしたらあの祠にいるかもしれない。

「父さん……」

 何年かぶりの再会を前に、ルークは今何を思っているのだろう。

 ナギの話を聞いたヒックスさんの指示で、船は水平線の向こうにある祠へと向かうことにしたのだった??。

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